SJC就活生応援コラム就活Olle!vol.5:恋愛と比較する志望動機

応援
いよいよ企業エントリー開始!採用難といわれる中、各企業は早めに学生とコンタクトを取り、他社に先んじて人材を確保しようとするのは間違いないでしょう。気づいたら意中の企業の選考が締め切られていた、という事態は避けなければなりません。

「何故」とよく考えよう

面接

2月18日の土曜日、就職情報センター様の沼津イベントで「恋愛と比較しながらわかりやすく学ぶ 自己分析~最終面接までのポイント総チェック」というタイトルで話をしました。一昨年から同じタイトルで3年目の登壇となり、「初めての就活をイメージしやすい」コンテンツになっているのかなと感じています。今年も大変多くの学生さんたちが耳を傾けてくださり、続く就活相談コーナーでは相談者が絶えることはほとんどなく、入れ代わり立ち代わりたくさんの方がご相談に来てくださいました。
そこでは志望動機についてもお話をしました。就活における志望動機は、恋愛に例えれば「あなたのここが好き」にあたるのだと思います。たくさんある企業の中で、なぜその会社を志望するのか? 恋愛なら、たくさんいる異性の中で、どうしてその人でなければいけないのか? これが明確に答えられなければ「男/女だったら、誰でもいいの?」と言われてしまうことでしょう。他の人とは違う何か、例えば、「間違っていることは間違っていると進言する勇気」「悩んでいるときにとことん付き合ってくれるやさしさ」「いつも受け止めてくれる包容力」などなど、それがあるから他の誰でもない、その人と付き合いたいと思うわけです。

これと就活の志望動機を比較してみましょう。ここでは「金融業界を志望する学生」というイメージで話を進めていこうと思います。
「私は大学で経済を学び、金融業界に興味を持つようになりました」
これは志望する企業に対する興味ではなく、業界に対する興味です。これだけでは、金融業界の中でなぜその会社を受けるのかが欠けていますよね? この状態では「じゃ、金融だったらどこでもいいの?=異性だったら誰でもいいの?」になってしまっています。
次によく耳にするのは、地方銀行や信用金庫を志望する方から出てくる「地域に密着した事業展開をしているから」「地域に貢献している企業だから」志望した、というものです。でも、ちょっと待ってください。地方銀行や信用金庫なら、どこも地域密着の事業展開ですよね? それから、これは金融業界に限らない話なのですが、どんな企業も何らかの形で誰かに「貢献」しています。恋愛なら「やさしいから好き」といったところでしょうか。やさしいだけならそういう人はたくさんいるわけで、もう少し具体的に「やさしい人はたくさんいるけれど、あなたはここが特別」というポイントがほしいところです。
また「人の役に立ちたい」という言葉もよく目にしますが、これもどこの会社でも叶ってしまう志望動機です。みなさんが役に立ちたいと考える「人」とは誰を指しているのでしょうか? 金融業界に絞っても、将来を夢見て貯蓄をしたいと考える若者なのか、住宅ローンを抱える家族なのか、年金で暮らしているお年寄りなのか、遺産相続を考える資産家なのか? そして、なぜその人たちを支えようと思うに至ったのか? そうした話が一気通貫につながって納得感を持ってもらえるレベルまでまとまっていなければなりません。自分自身の気持ちをそこまで掘り下げて、まとめていく必要があるのです。
逆に言えば、それがきちんとできていれば充分だともいえます。普通の学生生活を送ってきた、普通の学生でいいのです。学生時代に何か自慢できるような活動や、人からすごいといわれるような成果を残していなくても、いいのです。周囲の大人を見渡してみればわかることなのですが、恋愛や結婚も、就職も、普通の人が普通にできています。不安になってしまうときもあると思いますが、世の中はちゃんと普通の人が生きていけるようになっています。がんばる必要はありますが、どこにも就職できないということはない、と信じてください。

言い方ひとつで印象が変わる!

プレゼント さらに志望動機について、続けます。
恋愛で「お金を持っていそうだから付き合いたい」「結婚したら将来安泰になれそうだから付き合ってほしい」という理由で告白されたら、付き合いますか?
付き合わないですよね?
では、就活ではどうでしょうか?
「高収益体質で業績を伸ばしているところに興味を持ちました」
これだけでは志望動機として弱いということが、恋愛と対比するとわかるのではないでしょうか。「お金持ちで将来安泰だから」と言っているのと同じですよね。
もちろん恋愛も就職も、理想論だけではいけないと思います。ある程度の収入がない相手とは結婚を現実のもととして考えていくことは難しいでしょうし、ある程度の給料をもらえなければ、仕事をして生活を成り立たせることはできません。ただ、「それだけ」を志望動機として挙げるのは、恋愛に照らしたら「お金持ちと結婚したい」と言っているのと変わらないのではないか、ということなのです。
例えば、子供とかかわりのある会社に就職をしたいという学生さんが、面接で「私は世界の貧困に苦しむ子供を助けたい。子供たちを支援する会社はたくさんあるけれど、その中でもグローバル展開をしていて、業績も上がっており、お金を使える企業体力を備えた御社でなければダメなんです」と語ったら、高収益で業績が伸びている、という志望動機もOKだと思うのですが、どうでしょうか?

会社に何かを期待するスタンスでは、落とされても当然だといえます。
恋愛で「今度はどこへ連れて行ってくれるの?」「楽しませてよ」「おごって」と言っているのと何も変わりませんから。
「プレゼント、何をくれるの?」ではなく「私、あなたにプレゼントしたいんだけど、何がいい?」ですよね?
そしてさらには、聞くのも野暮というもの。「これ、ほしかったんでしょ?」とばかりに、サッと相手が喜ぶものを差し出せたら、すてきですよね? 「この人、私のことをわかってくれている」と思ってもらえるのではないでしょうか。もちろん、いかに相手が喜ぶものだとしても、自分が心から渡したいと思えるプレゼントや心遣いでなければあげることはできませんが、そこが一致していればよいのではないでしょうか。
志望動機も同じです。「私はあなた(=会社)に貢献したい。何ができますか?」そして、聞かなくても相手(=会社)がしてほしいことがわかって、それを申し出ることができれば、面接だけでなく入社後も周囲の気持ちをグラッと傾けさせることができるのではないでしょうか。もちろん、いかに会社が喜ぶものだとしても、自分が心から貢献したいと思える仕事や提供したいと思える能力でなければ、あげることはできませんが、やはりそこが一致していればよいのではないでしょうか。
そして、そうした仕事があるのか、そうした能力を求めているのかを確認するのが企業研究であり、会社説明会への参加であり、人事担当者への質問の場なのだと思います。

本心から語られる志望動機

面接

志望動機についてもう1つだけ。
本心からの言葉で語られていない志望動機は、意味がありません。
仮にバレずに入社しても、その後がうまくいかないでしょう。
恋愛でも同じですよね。自分の気持ちを偽って相手にアプローチしても、その恋愛はきっと幸せにはなれない、そう思いませんか?
本心を語ってください。本心で志望動機が言えるようになるまで、自己分析をしてください。自分だけで進められなければ友人や先生、周囲の大人やキャリアコンサルタントの力を借りましょう。形だけできていても、心が入っていなければダメなのです。それは面接に通らないだけではなく、仮に面接に通ったとしても、そのギャップに後からみなさんが苦しむことになります。

そして、志望動機がまとまってきたら面接の練習をしてみましょう。
「どのくらい練習したらいいのでしょうか」という質問をよく受けますが、答えは「できるようになるまで」です。最初からできてしまう人はそれでいいですし、何十回練習しても上手にできない人は、やり方を変えるなどして「できるようになるまで」練習する必要があります。また、「場慣れ」することも大切です。練習と違い、本番では誰しも緊張するもの。もし、第一志望の会社の面接が、自分の生涯初の就職面接だったらどうでしょうか。実力を出し切れずに終わってしまう可能性が高いのではないかと思います。入社する気もない会社の面接を受けるのはお勧めできませんが、第二志望、第三志望の会社の面接を先に受け、場慣れしておくことも、本番の成功の秘訣だといえるでしょう。


次回:就活Olle! vol.6「選考本番に向けて」
次のコラムへ

PAGE TOP ↑