SJC就活生応援コラム就活Olle!vol.6:「選考本番に向けて」

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街でリクルートスーツの学生さんを見かけることが増えてきました。就活生のみなさんも合同会社説明会への参加回数を重ねていることでしょう。単独会社説明会の日程も各企業から続々と提示されていますし、SJCナビのサイトにも、3月下旬現在で100件をはるかに上回る企業イベントがリストアップされています。企業を「知る」という段階が深まりつつある今、そろそろ本格的に目を向けなければならないのは「選考」ではないでしょうか。

限られた時間の中で人事は何を見ているのか?

履歴書

履歴書とA4のエントリーシートたった1枚、適性検査、そしてせいぜい30分、1時間程度の面接……それだけで自分たちのことが一体どこまでわかってもらえるのか? そう思う学生さんも少なくないと思います。確かにそれだけの情報では、学生さんのすべてがわかるなどということは決して決してありません。

冒頭からいささか酷な話かもしれませんが、企業側としては学生さんのすべてを知る必要はないのです。特に大都市圏の大手人気企業では限られた時間の中、多くの学生を選考しなければならないため、選考の初期段階では確率論で見極めていくことが効率的だからです。履歴書やエントリーシートの文字が読みづらければ、中身を読まずして落とすこともないとはいえないでしょう。読む相手を気遣って選考書類を書けない人が、入社してから同僚やお客様への気遣いができるようになるでしょうか? もしかしたらできるようになるかもしれませんが、確率論でいけばそうした学生が化ける可能性よりも、読みやすさに配慮した選考書類を書ける学生が配慮に長けた社員にそのまま育つ可能性の方が、はるかに高いはずです。

同様に、業務処理能力が高い社員がほしいなら、適性検査の成績がよい人から選んだ方が可能性は高いでしょうし、コミュニケーション能力が高い社員がほしいなら、たとえ面接が始まったばかりでも「質問の内容を理解できない」「会話にまとまりがない」「最低限の敬語が使えない」ことがわかればその時点で落とすことを決めるでしょう。もちろん、落としてしまった学生の中には優秀で熱意のある学生がいるかもしれませんが、それを見極めるために時間をかけるくらいなら、質問の内容を理解でき、まとまりのある会話をし、きちんと敬語が使える学生たちの中から優秀で熱意のある学生を採用した方がはるかに効率的であり、企業としてはそれで十分だからなのです。大都市ほど静岡県内企業のハードルは高くはありませんが、必要最低限の気遣いやマナーは学生時代に培っておくべきものだと思います。

そうした現実もあるという中で、話を進めていきます。
履歴書やエントリーシートについては、提出する前に推敲を重ねることができますし、大学のキャリア支援センター等で添削してもらうこともできるので、まだ対策はしやすいといえます。より対策が難しいのは適性検査やグループワーク、面接など、その場で結果を出さなければならないものでしょう。今回はそちらに絞って考えてみたいと思います。

適性検査は正直に答えよう

適性検査
適性検査は、学力を見る設問と特性を見る設問に分かれているものが多いかと思います。学歴フィルタで損をしていると思っている学生さんは、ここで挽回するしかありません。書類を読むのに時間がかかったり、表計算ソフトにどんな計算式を入れればいいのかがわからなかったりする社員では業務効率が落ちてしまいます。もちろん学力が高いからといってそれがすべてではありませんが、企業側としては学力が高い学生の中から人間性も兼ね備えた人物を採用すればよいだけです。仕事内容によっては、学力も重要視されるのは当然のことといえるでしょう。
適性検査対策はシンプルで、その企業を志望する学生たちの中でよい成績をあげさえすればよいのです。学歴フィルタは自分のがんばりで突破することができます。がんばれない、あるいはがんばっても成績が伸びないとすれば、それは(厳しいかもしれませんが)学歴フィルタではなく、実力フィルタと言わざるを得ません。

とはいえ、短い期間で適性検査対策を行うのは現実には簡単ではありません。一朝一夕で知識が急に増えることはできないでしょう。それでも、志望企業が使う適性検査の種類を知り、その対策問題集で慣れておくことは短時間で最も効果が上がるやり方だといえます。もちろん対策問題集を解くことで、新たに解けるようになる問題もあると思いますが、それ以上に「慣れる」というところに着目してみてください。慣れておくことで今の自分の100%を発揮することができるのなら、それが得点を最大化することにつながります。不慣れなまま適性検査に臨み、実力以下の点数になってしまうことは避けたいものです。

また、特性を見る設問については正直に答えましょう。設問の中には、回答者がウソをついた場合、それがあぶりだされるような問いが含まれています。自分を良く見せようとしたところで、それがたちどころにバレてしまい、かえって悪い印象を与える結果になることもあるでしょう。
また、特性は「良し悪し」ではなく「合う合わない」です。正直に答えなければ、社風と合わない会社に間違って採用されてしまうこともあるかもしれません。もしそうなれば、入社後にミスマッチが起こる可能性は高まります。そのような就職が、果たしてみなさんにとって幸せだといえるでしょうか?

グループワーク・面接のコツ

ディスカッション

次に、グループワークについて触れてみたいと思います。グループワークではどのようなところを見られているのでしょうか?
グループワークを実施すると学生たちの「リーダーシップ」「協調性」「論理性」「傾聴姿勢」「プレゼン能力」「適切な自己主張能力」などが見えてきます。もちろん企業によって評価するポイントは違いますが、「誰かを蹴落としてでもしゃべろうとする人」「ずっと黙っている人」「他の学生への配慮や時間の意識が持てない人」が選考を通過するとは思えません。こうした点に注意しつつ、「選考で評価されそうなキャラクター」を演じるのではなく、自分らしさを発揮してグループワークに臨むことをお勧めします。キャラクターを作ろうとしてもそう簡単に作り切れるものではなく、どこかで破綻してしまうことでしょうし、仮にキャラクターを作り切れたとしても、そのツケは入社後にギャップとなって表れるだけだからです。リーダーシップを発揮できる人はそれでよいと思いますし、リーダータイプではない学生さんは、リーダーや他の参加者をサポートしながらグループワークを成功に導く立ち位置を務めるなど、その人らしい貢献ができればきちんと評価されるはずです。

また、面接では志望動機を聞かれますが、企業研究が不十分ではよい志望動機をまとめることはできません。ただし「志望動機につなげるために企業研究を行う」のは間違いです。あくまでも企業研究は自分自身が求める働き方ができる企業なのかどうかを見極めるために行うもので、志望動機はその結果でしかありません。逆に言えば、自分自身が求める働き方ができる企業なのかどうかを見極める、という目的を見失った企業研究は無意味だといえます。事業内容や経営理念、資本金、従業員数や事業所の所在地などは誰もが調べると思いますが、いうまでもなくそれだけでは不十分です。倍々ゲームのように伸びている会社もあれば、ゆっくり着実に売上を伸ばしてきた会社もあります。伝統を重視してきた会社もあれば、慣習を打破してきた会社もあるでしょう。高収益型の会社もあれば、薄利多売を貫く会社もありますし、会社の規模を拡大してきた会社もあれば、いたずらに規模を追わない経営スタイルの会社もあるでしょう。

みなさんはどんな社風の会社で働きたいですか? 例えば、革新より落ち着きを求める人なら、「ゆっくり着実な売上増、伝統重視、規模は追わない」会社が合っていますよね? いつも新しいことにチャレンジしたい人なら、「倍々ゲームで伸びてきた慣習打破型」の企業の方が向いている可能性が高いでしょう。経営数字や会社の沿革、社長メッセージ、そしてOB・OGから得られる生の情報などを総合して「合う合わない」を判断し、選考を受けるかどうかを決めていきます。ここまでできていれば、志望動機として挙げる項目はたくさん出てきていることでしょう。
もちろん、企業研究をどんなに深めても、それとマッチングさせる「自分自身の就活の軸」が定まっていなければなんにもなりません。自己分析と企業研究を突き合わせるわけですので、こちらもしっかりと深めておいてください。

自分の理想の会社に就職するために

就職活動は1安打打てればよい世界です。打率が問われるものではありません。たとえ100打数1安打でも、自分と合う会社に入社できればそれでよいのです。選考では落とされることもあるかと思いますが、落とされた回数は問題ではありません。自分の軸をしっかり持ち、相手にそれを伝える努力を重ねれば、いつかそんな自分をわかってくれ、受け入れてくれる会社に出会えるはずです。みなさんは、どんな企業に応募することもできます。たとえ募集をかけていない企業でも、雇ってほしいと申し出ることが禁じられているわけではありません。相思相愛の会社と巡り合えることを期待しています。


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