理系就活生向けコラム第15回 厄介な質問?

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【厄介な質問とは?】

採用選考にのぞむ理系の学生さんに向けての「応援ブログ」第15回目です。

今回は、「厄介な質問?」というタイトルにしました。その心は、皆さんにとってはとても答えづらい質問ですが、企業側としては何とか聞き出したい…という意味です。

具体的には、
1.「ほかにどんな会社を受けていますか?」
2.「当社と他社からも内定をもらったらどうしますか?」の2つです。

何度かの面接を経て、企業側が皆さんに対して「内定」を出すかどうかの判断をするための質問です。企業側も採用人数が決められているため、内定を乱発するようなことはしません。よって、あなたに内定を出すと決めたら、他の応募者には不採用の通知を出さなければなりません。
さて、上記2つの質問にどう答えたらよいか、考えていきましょう。

【2つの質問の答え方】

1. 「ほかにどんな会社を受けていますか?」
これはストレートに答えられる質問だと思います。具体的な社名はあえて言う必要はないと思います。業種、会社のある地域などを示して、社数を答える程度で十分でしょう。

ここでの注意事項は
1)応募している会社、業種、職種に一貫性があるかどうかです。
もし、焦点が定まっていなくても、回答にあげる会社は一貫性のあるところを言いましょう。職種が、研究職・技術職・セールスエンジニアなどバラバラであったり、会社の規模・業種もバラバラであったりすると、あなたがどんな環境でどういった仕事をしていきたいのかイメージできず、企業側は不安になってしまいます。
また、企業に対する研究不足、社会人になるということに対する準備不足と判断されて、不採用にされるかもしれません。

2)「他社も受けているが、御社が第一志望です」と明言することです。
他社の会社説明、面接で得た情報と、応募企業のそれらを比較して、「○○だから、御社が第一志望です」と言い切りましょう。また、面接でのやり取りから受けた印象や、応募企業で働いていく上での将来像を語って、その企業に決めた理由をつけて説明しましょう。
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2.「当社と他社からも内定をもらったらどうしますか?」
ここは「他社から内定をもらったとしても、御社が第一志望です」と答えるしかないでしょう。
もしそうでないとしても、決して嘘をつくわけではありません。面接の時点では、その企業が第一志望ということでいいのです。変にごまかして、言い繕おうとするとかえって印象を悪くします。

ここでの注意事項は
1)「いつ合否連絡をいただけますか?」と聞くことです。
面接官に「第一志望ではない会社から〇月〇日までに『内定承諾の回答』を求められています」と言って、その日の前までに合否連絡がほしいことを伝え、第一志望であるがゆえに真剣に考えていることをアピールしましょう。また、いくつも内定を抱えていない、誠実に就活をしているというアピールにもなります。

2)企業側も「本当に第一志望なのですか?」と聞いてきます。
就活をしていく中で、今後、思わぬ展開があるかもしれません。
より上の学びを目指す(大学院への進学、留学)、自分の新しい発見、思いもよらなかった企業からの誘いなどです。これら将来のことはわかりません。企業側も、本音ではその点は織り込み済みです。要するに、しつこく聞かれてもブレないことが重要です。

【最後に】

最終的には一つの就職先を決めなければなりません。

経営学の泰斗(たいと:その道で最も権威のある人のこと)、P.F.ドラッカーは、「最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事に就く確率は高くない。しかも、得るべきところを知り、自分に向いた仕事に移れるようになるには数年を要する」(*)と言っています。

実際に入社して、働き始めてわかることばかりなのです。
とはいっても、一回一回の選考に集中して、ご自身の経験と勘を総導入し、自分に最も合う働き場所、将来性が見込める組織、一緒に働きたいと思える先輩・上司のいる組織を見つけだしてください。

(*)『非営利組織の経営』第Ⅴ部 自己開発 第2章 何によって憶えられたいか働く環境を知る pp212

次号は8月16日掲載の予定です。

【プロフィール】

履歴書

Jerry O. (大庭 純一)
1956年 北海道室蘭市生まれ、小樽商科大学卒業。静岡県掛川市在住。
ドラッカー学会会員。フリーランスで、P.F.ドラッカーの著作による読書会、勉強会を主催。
会社員として、国内大手製造業、外資系製造業、IT(ソフトウェア開発)業に勤務。
人事、総務、経理などの管理部門に携わる。採用は、新卒、キャリア、海外でのエンジニアのリクルートを担当。面接を重視する採用と入社後のフォローアップで、早期離職者を出さない職場環境を実現させてきた。

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