理系就活生向けコラム第17回 社会人生活における転勤の問題

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【転勤は確認しておこう!】

採用選考にのぞむ理系の学生さんに向けての「応援ブログ」第17回目です。

今回のテーマは、転勤です。
転居を伴う転勤です。もしかすると海外かもしれません。コラムを読んでくださっている皆さんに共通する話題ではありませんが、該当すると思われる方々は、しっかり考えてください。
そうして、おそらく40年以上にわたる社会人人生のなかで、「転勤」をどう考えるか?面接で聞かれたらどう答えるか?一度時間をとって考えてください。ご家族とも相談することも必要でしょう。

このコラムを読んでくださっている皆さんは、静岡県で就職(静岡県内の企業に就職)を考えておられると思います。
事業所が1か所だけの会社であれば、そもそも転勤はありません。しかしそういった会社も、成長していくにつれて他の地域に拠点を持つことだってあります。また、規模が大きくなってくると、首都圏、中部・関西圏に支社・支店を持っている会社もあるでしょう。製造業ですと、国内工場は、試作・開発に特化して、量産品は東南アジア諸国やマーケットのある国での生産をしているところが多くあります。

会社は、業務の必要上、社員に転勤を命ずることがあります。いざその時になって、「転勤はできません、会社を辞めます」となってしまっては、お互いに不幸になってしまいます。会社側もそうしたことがないように、採用段階で勤務地について確認を求めるケースが多いと思います。

企業によっては、総合職(転勤あり)、準総合職(地域限定での異動あり)、一般職(原則異動ナシ)のような職種設定をしているところがあります。また、そういった設定がないところでも、職種(業務の種類)によって、転勤の可能性が高い仕事、ほとんどない仕事がはっきりしているところもあります。まずは個々のところを、会社説明会でしっかり聞いておいてください。
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【転勤はどうですか?】

面接の場で、「転勤は絶対嫌です」「出来ません」という答えが返ってくることがあります。こういった答えをもらうと採用側としては、非常に困ります。
よって理由を尋ねるわけですが、

1)「NO」の一点張りの学生さんがたまにいます。こうなると、「転勤のない会社の面接をお受けください」ということになってしまいます。

2)「学生時代の友達と別れたくない」との答えもあります。社会人になれば、社内のネットワーク仕事を通じての人脈ができていくわけです。理由が本当にそれだけだとしたら、次の面接の望みは薄いのではないでしょうか。

3)「家族との同居を希望する」の回答は多くあります。ご両親が望んでいるケースと本人が望んでいるケースの両方があるでしょう。ここで考えていただきたいのは、40年以上もの社会人人生において、ずっと親との同居でなければいけないか?ということです。

独身時代、結婚して2人の生活、子供ができて家族の生活、親の介護が必要なステージ、いつかはやってくる親との別れ、こういった長いスパンで考えた上で、面接での回答をしていただきたいのす。
(例えば「自分の若いうちは、どんどん外で活躍したいが、親が年老いてきた時には地元に戻って働きたい。ぜひ配慮していただきたい」「家族ができて子供が進学するようになったら、地元に落ち着きたい」という答えはいかがでしょうか? )

【広い視野を持とう!】

いずれにせよ、長い人生何が起こるかわかりません。会社の寿命は30年とも言われますし、卒業後、就職をして定年退職するまで40年はあります。働く期間は長いのです。
私自身も、独身時代には、三重県―沖縄県―静岡県と転勤しました。静岡県に居を構えてからは、神奈川県に単身赴任した時期もありました。そして親の介護の事情で定年延長せず、60歳で会社勤めからはリタイアしました。
入社の時点では、予測できないことばかりです。「絶対に転勤は嫌です」という回答は、将来の選択肢を限りなく狭めてしまう気がします。あとは、皆さんそれぞれの信念で面接に臨んでください。

最後に、実際によくある話ですが、「御社は海外へも積極展開していてグローバルな経営が素晴らしいと思います」「全国的に営業展開されていて将来性があると思います」といった志望理由があったので、「転勤は可能ですね?」と面接官が質問をすると、「自分は、一生地元で仕事がしたい」「親も同居を望んでいる」という回答が来るのです。
この回答では、「当社では、あなたの活躍が出来そうな部署、仕事は残念ながら用意できそうもありませんね」となってしまいます。

ぜひ、広い視野で、長期のタイムスパンで仕事人生を考えてみてください。

次号は8月25日掲載の予定です。

【プロフィール】

履歴書

Jerry O. (大庭 純一)
1956年 北海道室蘭市生まれ、小樽商科大学卒業。静岡県掛川市在住。
ドラッカー学会会員。フリーランスで、P.F.ドラッカーの著作による読書会、勉強会を主催。
会社員として、国内大手製造業、外資系製造業、IT(ソフトウェア開発)業に勤務。
人事、総務、経理などの管理部門に携わる。採用は、新卒、キャリア、海外でのエンジニアのリクルートを担当。面接を重視する採用と入社後のフォローアップで、早期離職者を出さない職場環境を実現させてきた。

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