理系就活生向けコラム第19回 もう一度、志望企業・職種の見直しを!!

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【自分の就活を振り返ってみよう】

採用選考にのぞむ理系の学生さんに向けての「応援ブログ」第19回目です。

8月も終わり、就活も終盤戦になってきました。スタートで出遅れてしまった方、研究活動等が一段落してこれから挑戦を始める方など、事情はそれぞれあるでしょう。しかしながら、新聞報道に見られるように今年は例年に比べて(昨年比でも)内定の決定率が高いようです。焦りは禁物ですが、早めに行動を起こしていきましょう。

すでに、どの業界でどんな職種で仕事をしていきたいか、のイメージはできていますか?そのイメージに基づいて活動したもののうまくいかない、求人が見当たらない、などの時の対応について考えてみましょう。ちょっと視点を変えて見てみるのです。

一つ目は、職種は変えずに他の業種に目を向けたAさんのケース。二つ目は、希望の会社に意中の職種がなく、他の職種への挑戦を考えているBさんのケースです。

【A さんのケース】

情報学部に在籍して、プログラミングやプロジェクトマネジメントを学んでいるAさん。これまでにソフトウェア開発企業を何社か受けましたが、最終面接にまで残れないまま今に至っています。人気の企業・業種とあって応募している学生の数も多く、面接で頑張ってアピールするものの、もう一歩抜きんでていないように感じています。

Aさんは、ソフトウェア開発会社でプログラマー、システムエンジニアという職種を希望して就活に臨んできました。学校で学んでいることを活かしての職業選択です。そこに問題はないでしょう。しかし、ここでちょっと視点を変えてみましょう。職種はこのままで、幅広い業種を見ていくのです。

ソフトウェア開発会社は、お客様から依頼を受けて、成果物を作成し、納品する仕事をしています。とすると、お客様と言われる数多くの業種の企業の中には、ソフトウェアを発注する窓口があります。「情報システム部」などと呼ばれる部署です。
スーパーマーケットなどの小売業、鉄道・バスなどの運輸業、銀行・クレジットなどの金融業などの業務システム、そしてすべての企業においての会計システムや給与のシステムを発注する部署です。大手企業から中堅・中小企業まで、今やシステムをすべて自前で賄える企業はありません。発注する際には、ソフトウェア会社の担当者とそのプログラムの機能、性能、ハードウェアとの関係、予算などの仕様について打ち合わせが必要です。
ここでAさんの専門性を活かす道があるのです。

ソフトウェア開発の失敗例として圧倒的に多いのが、発注側と制作側の打ち合わせ不足。特に発注側のIT知識の弱さです。「大体こんなイメージで作ってね」で進めて、最後には満足に使えないシステムを、大幅な予算オーバーで導入してしまうことがあります。
発注側の企業において、ソフトウェア、プロジェクトマネジメントを理解したエンジニアがいるといないとでは、大違いなのです。システムのユーザー側のITスペシャリスト、システム導入後の社内展開、さらにシステムの改善とりまとめなど社内では貴重な存在になることができます。

【Bさんのケース】

Bさんは工学部で学んでいて、機械の設計を仕事にしたいと考えて就職活動をしています。いろいろな企業説明会に参加しても自分にピッタリ合う「機械の設計者」の求人が見当たりません。ですが、挑戦したいと思っている製造設備/工作機械製造メーカーに「提案営業」「サービス営業」の募集がありました。

設計図を描いてその機械が世の中に出ていって生産活動に使われる、素晴らしいことです。しかし、その機械を発注するお客様のところに出向いて、お客様のやりたいことを実現する機械の仕組み・動作を提案/決定し、自社の設計開発部門に橋渡しする仕事や、すでに納入されてお客様のもとにある機械のメンテナンスや改良提案を行う仕事もあるのです。
意中の会社で、職種は違っても専門知識を活かして活躍できる場がありました。外のお客様の希望を製品(機械)に活かしていく、その機械を長く使っていただく。これも機械設計に長けた技能を存分に生かせるはずです。
入社後、何年か「提案営業」「サービス営業」の経験を積んでから、本格的に社内で「設計業務」に異動を申請することもできるでしょう。
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Aさん、Bさんの2つの例をあげました。就活も終盤戦です。あまり選択肢を絞らず、学んできたことを活かせそうだと思ったら企業担当者とじっくり仕事内容について相談してください。皆さんが思っている以上に幅広い仕事が社会にはあります。健闘を祈ります!

次号は9月14日掲載の予定です。

【プロフィール】

履歴書

Jerry O. (大庭 純一)
1956年 北海道室蘭市生まれ、小樽商科大学卒業。静岡県掛川市在住。
ドラッカー学会会員。フリーランスで、P.F.ドラッカーの著作による読書会、勉強会を主催。
会社員として、国内大手製造業、外資系製造業、IT(ソフトウェア開発)業に勤務。
人事、総務、経理などの管理部門に携わる。採用は、新卒、キャリア、海外でのエンジニアのリクルートを担当。面接を重視する採用と入社後のフォローアップで、早期離職者を出さない職場環境を実現させてきた。

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