理系就活生向けコラム第20回 未来に関する質問への対応

応援

【未来のことについての質問】

採用選考にのぞむ理系の学生さんに向けての「応援ブログ」第20回目です。

以前のコラム(第4回:社会常識)で、日本経済新聞に連載されている池上彰さんのコラム『池上彰の大岡山通信 若者たちへ』を紹介しました。8月28日(月)のテーマは、「卒業後こそ勉強の正念場」でした。読んだ方もいらっしゃるでしょう。

今回のコラムのテーマは、「未来のことについての質問」です。

【これからを考えたことはありますか?】

皆さんは、面接の準備などで自己分析をして、これまでの自分については十分振り返ってきたと思います。
一方で、これから社会に出てどういったことをやっていきたいのか?これからの世の中(特に働く上での環境)はどうなっていくのか?その中で自分自身をどう活かしたらいいのか?と考えてみたことはありますか。

実は、会社の経営者クラスとの面接において結構こういった質問が出ることがあります。
受験する側からすると「いきなり聞かれても…」といった感じになってしまうかもしれませんが、経営者としては、「社会に出て働くことについてどこまで考えているのかな?」「世の中の変化についてどのくらいの感度を持っているかな?」を聞きたいのです。

正解があるわけではありませんので、自分なりの考えを事前にある程度まとめておけば、質問されてもスムーズに意見が言えますね。

【MITの伊藤さんの本を読んでみよう!】

さて、上記コラム(第4回:社会常識)にMITメディアラボの伊藤穣一さんの著書の紹介とその著書を使った読書会の内容が書かれています。MITの伊藤さんの言葉も以前紹介しました。

「世界の変化のスピードがこれだけ速くなると、学ぶということをもう一度根本から考え直す必要がある。学ぶべきは『何を学ぶか』ではなく、『どうやって学ぶか』なのです」

どのように感じましたか?そして、自分なりの答え(行動指針)は見つかりそうですか?

池上氏の連載では、著書『9プリンシプルズ』について紹介しています。この本を使った若手ビジネスマンとの読書会の様子が書かれています。新刊ですので書店でぜひ手に取ってください。できれば購入して熟読してください。
ここではこの本で紹介されているIoT、AI時代に成功するための9つのプリンシプル(原理原則)のタイトルだけ示します。

1.権威より創発
2.プッシュよりプル
3.地図よりコンパス 
4.安全よりリスク 
5.従うより不服従 
6.理論より実践 
7.能力より多様性 
8.強さより回復力 
9.モノよりシステム 
です。

採用してくれた会社で、先輩に教わりながら仕事を覚え、何年かしたら後輩の指導もやっていく。実際はこのような流れで進んでいくのでしょうが、その中にあっても、時代の変化、技術の変化、働き方の変化を感じ取ること、また技術がもたらす変化に耐えうるメンタリティーと行動指針を身につける必要があると思います。
画像
今回のコラムは、もし面接や会社役員との会話でこういったテーマが出たら、準備していたあなた方には、大きなプラスポイントをもたらすでしょう。もしそうでなかったとしても、社会人生活をスタートする上で、自分の考えの軸をしっかり作っておく準備になります。

最後に、この本から私が唸らされた文章を3つ引用します。
・「ある技術にいちばん近いところにいる人々こそが、その最終的な用途をいちばん予測できないらしい」
・「新しいパラダイムはほぼ間違いなく、どこかの科学者が支配的な思想を受け入れなかったからこそ実現した」
・「理論より実践ということは、加速する未来では変化が常態となるので、実際にやって即興するのに比べ、待って計画する方が費用がかかるということを認識することだ」

MIT:マサチューセッツ工科大学
伊藤穣一氏はここのメディアラボ所長
また、同メディアラボには、スプツニ子!さん(リケ女:数学者)も在籍しています(ご存知ですか?)

画像  2017/7/6 早川書房

次号は9月20日掲載の予定です。

【プロフィール】

履歴書

Jerry O. (大庭 純一)
1956年 北海道室蘭市生まれ、小樽商科大学卒業。静岡県掛川市在住。
ドラッカー学会会員。フリーランスで、P.F.ドラッカーの著作による読書会、勉強会を主催。
会社員として、国内大手製造業、外資系製造業、IT(ソフトウェア開発)業に勤務。
人事、総務、経理などの管理部門に携わる。採用は、新卒、キャリア、海外でのエンジニアのリクルートを担当。面接を重視する採用と入社後のフォローアップで、早期離職者を出さない職場環境を実現させてきた。

PAGE TOP ↑