理系就活生向けコラム第21回 面接時の姿勢のチェック

応援

【マナーについて】

採用選考にのぞむ理系の学生さんに向けての「応援ブログ」第21回目です。

これまで連載してきたコラムでは、マナーについてはほとんど触れてきませんでした。それは、私が人事の採用の責任者として採用選考のプロセスにおいて学生さんたちを観察していく中で、マナーに関して問題があるなと感じたことがほとんどなかったからです。私がIT分野の企業に所属していたからかもしれません。
業種によっては、マナーの良し悪しを採用基準の一部にしているところがあるかもしれませんが、決してその比重は高くないはずです。マナーに過剰に気を遣うがために、平常心でいられず面接などで失敗してしまうことの方が重大でしょう。

私事で、それも恥ずかしいことですが告白しましょう。
社長の部屋へ入室するときのノックの回数は、2回?3回?マナーの原則:国際プロトコルによれば4回が正しいそうです。
その説明にはこう書いてありました。2回のノックは、トイレ用。3回のノックは、家族・友達・恋人など、親しい相手。4回以上のノックは、初めて訪れた場所や礼儀が必要な相手。

私はこれまでの長い社会人生活で4回ノックしたことがありません。ドアの前に立ち、深呼吸して、はっきりとゆっくり2回(or3回)部屋の中の人にわかるようノックすればよいのでは?と思っていますし、今でもそうしています。
聞こえるか聞こえないかのノックは、自信の無さと受け止められます。回数の問題ではないでしょう。(4回ノックすることを否定しているのではありませんが)

【面接時の姿勢をチェックしよう!】

私は、ビジネスにおけるマナーとは、相手に敬意を払い、不快な思いをさせない所作(しょさ:身のこなし、しぐさ)と心遣いだと思っています。
業界・業種、職種によって求められるレベルに違いはあるでしょう。しかし、学生として最低限のマナーについては、みなさんは実践できていると思います。社会人になってからその業界で必要とされるレベルのマナーを実践で身につけていけばよいのではないでしょうか。

ここでは、こういったマナーよりも、何気なくやってしまう(癖になっている)姿勢についてチェックすることをお勧めします。

1.視線:質問者の目をしっかり見て話すこと。
【NGの例】
うつむいたまま話してしまう。視線が定まらない(目が泳ぐ)

【対策】
質問者のおでこあたりを見て話すことです。(「相手の目を見て回答する」のが正解ですが、あまり相手の目を凝視するとにらみつけているようになってしまうからです)
面接官が複数の時には、時々他の面接官にも視線を向けるのもいいでしょう。

2.腰掛ける姿勢:浅すぎず、深すぎず
【NGの例】
・浅すぎると過度に前のめりになってしまいます。
・深すぎるとのけぞった姿勢になってしまい横柄な印象を与えてしまいます。

【対策】
背中と背もたれとの間隔を握りこぶし一個分くらい空けて座るのが良いでしょう。そして背筋は伸ばして。長くて1時間、頑張りましょう。

3. 足の置き方(男性の場合)開きすぎず、足の裏全体をしっかり床につけて
(*女性の学生さんたちは、皆さんとても気を使って美しい姿勢でいつも感心させられています)
【NGの例】
両足の幅が狭すぎると上半身が安定しません。
逆に広すぎると尊大な印象になってしまいます。

【対策】
幅は椅子の脚の幅くらい、足の裏全体を床にしっかりつけて背を伸ばします。実際に練習してみてください。体全体が安定します。

4.面接終了から退出まで:締めくくりです。扉を閉めるまで気を抜かずに
【NGの例】

ほっとして気を抜いてしまうケース、失敗した!との思いからなのか元気がなく、うつむき加減で退出してしまうケース

【対策】「面接会場を出る時に扉の前でしっかりと『ありがとうございました』と言って、ゆっくり確実にドアを閉める」ところまでが面接試験だということをもう一度確認しましょう。

画像
以前のコラムに書きましたが、質問攻撃にあってもう「これはダメだな!」と思ったとしても、最後まで気を抜かないことです。
*質問攻撃と思えるほどに深い追及があるのは、企業側が本気であなたを採用する気があるからです。面接官の心理は、合格を出すにあたって、自分自身が納得できる判断材料が欲しくて、ついついしつこく質問するのです。

毎年、多くの学生さんの面接をしている面接官でも、試験の場では緊張しているものです。また、偉そうに見える態度で面接に臨んでいる社長・役員たちでも、元気で若い力を持った社員が欲しいのです。
私個人的に、学生さんが笑顔が出ないのはそういう世代(小さい頃に「知らない人とは話をしないように」と教わった世代)のせいなのか、不器用なせいなのか分からず疑問に思ってしまうこともあるのですが、面接は長くても1時間。舞台に立った俳優になったつもりで、思いっきり自分を表現する気持ちで、笑顔も出し惜しみせず挑戦してください。

次号は9月25日掲載の予定です。

【プロフィール】

履歴書

Jerry O. (大庭 純一)
1956年 北海道室蘭市生まれ、小樽商科大学卒業。静岡県掛川市在住。
ドラッカー学会会員。フリーランスで、P.F.ドラッカーの著作による読書会、勉強会を主催。
会社員として、国内大手製造業、外資系製造業、IT(ソフトウェア開発)業に勤務。
人事、総務、経理などの管理部門に携わる。採用は、新卒、キャリア、海外でのエンジニアのリクルートを担当。面接を重視する採用と入社後のフォローアップで、早期離職者を出さない職場環境を実現させてきた。

PAGE TOP ↑