就活生向け応援コラム 第10回 最終面接

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最終面接に関する質問にお答えしていきます

最終面接とは、採用において最終決定権限者との面接ということです。つまり社長さんや人事担当役員さんとの面接です。
形式としては学生さん1名対会社側1名or複数名のケースが多いようです。
最終面接を集団面接(学生さんの数は1次、2次よりは少人数ですが)の形で実施する企業もあります。

また、企業の採用プロセスの設計、その年の採用予定数・応募者数によって最終面接の持っている意味も違ってきます。「最終面接はトップとの顔合わせ程度だから…」などと気を抜くことなく、最後の頑張りでしっかり締めくくってください。


今月の就活キーワード:コンプライアンスとは

Q1:最終面接までいけば、落ちる可能性は少ないですか?

A1.何度かの面接・試験・適性検査などをパスして最終面接までたどり着いたわけですから、企業の求めている採用条件をほぼ満たしていることは確かでしょう。しかし、企業としては、条件をクリアした学生さんが多くいてもその年度に採用できる人数は決まっています。
最終面接では、内定を出したいが出せる人数まで選考して合否を決めなければならないことがあります。企業としても一番つらいのが、2人の甲乙つけがたい2名の候補者のうち1名にしか内定を出せない状況になる時です。

私が採用の責任者(人事部長)をしていた会社では、採用活動が一段落した時点で「反省会」をしていました。社長や役員にも同席していただき、リクルート活動全体を振り返り、翌年以降の対策を練っていました。ここで最終面接での当落の決め手は何だったのか?についても話をしたことがあります。

みんなが共通して思っていたことは、
「この候補者を社員として自分の職場に迎えた時に、うまくやっていけるだろうか?」
でした。

繰り返しになりますが、最終面接まできているということは企業の求めている採用条件はほぼ満たしていると考えていいのです。あとはチームの一員としてどうか?ということが決め手です。
構えすぎずに「素」の自分を前面に出してください。よそ行きの言葉、就活本の模範解答でなくてもOKです。少々、学生言葉・若者言葉が混じっても気にしなくても大丈夫です。
その企業で働きたい、企業が成果をあげるために貢献したい、ということを明るく、元気にアピールしてください。

Q2:どんな対策をすればいいですか? 

A2.A1でも書きましたが、最終面接まで来られたということは、ほぼ企業の求めている採用条件を満たしているということです。ということは、内定を決める・勝ち取るための対策を考えればいいのです。

ここまでに来るまでの面接で、志望理由やどんな働き方がしたいかについて聞かれているでしょう。その時の自分の答えを思い出してください。そしてもう一度、これなら大丈夫と言える回答を作り直してください。
あなたの想いは十分込められていますか?熱い前向きな気持ちが言葉にできていますか?

最終面接においては、学業の成績、クラブ活動、アルバイト経験などについては織り込み済みです。もし聞かれても前と同じように答えればいいのです。
ポイントは、ぜひ入社したい(採用してほしい)という気持ちと、入社後の働きについての決意宣言の二つで、面接官(社長や役員)に「君ならば大丈夫」と頷かせることです。

個別面接

Q3:どのようなことを聞かれますか。前の面接と同じことを質問されますか?

A3.必ず聞かれることは、志望理由と入社後にどんな働き方をしたいかの2点でしょう。すでに何回か聞かれているかもしれませんが、再度確認するためです。

そのほか、面接官が興味を持ったことを質問してくるので、前の面接と同じことを聞かれることもあるでしょう。注意する点は、矛盾があったり辻褄が合わなくなったりするような回答です。

ここで、ひとつ悩ましい問題が出てきます。「当社は第一志望ですか?」という質問です。
・内定をもらえ、必ず入社したい会社であれば悩むことはありませんね。胸をはって「第一志望です!」と言えばいいのです。

・すでに一つあるいは複数の内定をもらっていて、どの会社に行きたいか決心がついていない場合には、面接を受けている企業と内定をもらっている企業とで進路を選択中であると正直に伝えるのが良いでしょう。そうすることによって企業側のあなたに対する評価、採用の本気度がわかる可能性があります。
また、あなたの方からもその企業への入社にあたって不安な点など、これまでの面接では聞きづらかったことも聞くことができ、企業側の本音も聞きだせるでしょう。(面接の後でもいいですから、人事担当者に合否結果をいつもらえるかを尋ねておくといいでしょう)

・まだ内定がない状況であれば、まだ就職活動中の企業があったとしても、「第一志望です!」とはっきり答えましょう。
ここで躊躇しないことです。企業側も、本当に第一志望かどうかわからないながらも、その言葉を信じて合否判定をしています。どうしてもお互いの腹の探り合いになってしまいます。(これが極端になってしまうとオワハラになってしまう訳です) 
ただし、もしもめでたく内定を獲得した後に本命企業の内定が出たり、進路変更(上級の教育機関への進学や公務員など)の状況になったりしたら、すぐにこの企業に「内定辞退」を伝えましょう。最低限のマナーとして確実に実行してください。

Q4:最終面接でよい評価をもらえるポイントを教えてください。

A4.A1、A2の回答でも書いた通り、最終面接まで来られたということは、ほぼ企業の求めている採用条件を満たしている訳です。
ですから、ポイントは、「この企業でぜひ働きたい」「この人のもとでぜひ働きたい」といったアピールが出来るかどうかです。

最終面接ですから、社長が面接官のケースが多いでしょう。企業によって社長といってもいろいろです。創業社長や創業家出身の社長、大企業であれば生え抜きの社長*や、プロの社長**など。質問に答えるだけでなく、皆さんの方から社長に質問してみるのもいいことです。経営における社長の思い、社員に対する社長の思いなどを尋ねてみるのです。
きっと熱い思いを語ってくれるでしょう。その思いにあなたが付いていこうと思えるかどうか、もし思えるのならば、素直な気持ちで「ぜひ御社で働きたい、働かせてください」と言えるでしょう。

最後に、面接官が社長や役員だとこれまで以上に緊張することがあるかもしれません。だれでも緊張する、緊張しないほうがおかしい、くらいに考えましょう。そして、発言は、ポジティブな表現で、最後まで「~です」「ます」まではっきりと言いましょう。

*生え抜きの社長とは、その会社に若い時から在籍して出世して社長になった方
**プロの社長とは、外部から社長として招聘されてきた方。いくつかの会社の経営経験をもつプロの経営者

【プロフィール】

履歴書

Jerry O. (大庭 純一)
1956年北海道室蘭市生まれ、小樽商科大学卒業。静岡県掛川市在住。
ドラッカー学会会員。フリーランスで、P.F.ドラッカーの著作による読書会、勉強会を主催。
会社員として、国内大手製造業、外資系製造業、IT(ソフトウェア開発)業に勤務。
人事、総務、経理などの管理部門に携わる。採用は、新卒、キャリア、海外でのエンジニアのリクルートを担当。
面接を重視する採用と入社後のフォローアップで、早期離職者を出さない職場環境を実現させてきた。

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