理系学生向けコラム第Ⅱ期 情報収集の仕方(企業選びで後悔しないために)

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第10回 どのような企業があるのか(志望企業のポジションは?)

前回(第9回)では、職種選びの話をしました。今回は「業界」についてです。
業界とは、「同じ産業や商業に関係する企業の集団」のことを指します。
例えば「自動車業界」を広くとらえれば輸送機器に関わる全ての企業が入るでしょうし、狭くとらえれば、「自動車(完製品メーカー)」「自動車部品」「二輪車」に分かれるでしょう。さらに「自動車部品」は、タイヤ、電装品、ガラス、照明などさらに細かく分けられます。

もし現時点で気になっている企業があれば、その企業が所属している業界全体がどうなっているかを調べることです。
・その業界が今後どのように変化していくのか?(業界内で合併などが進むのか、外国企業が進出してきているのか、新しいマーケットが出来つつあるのか、など)
・業界内にどんな企業があるか
・意中の企業の業界内でのポジション

※注意点:意中の企業が一つの業界のみに所属しているとは限りません。その企業の事業内容をホームページなどで調べたうえで、複数の業界をチェックす必要があるかどうか判断してください。

具体的な企業が決まっていない場合であれば、興味が持てそうな業界をいくつか研究してみることをおすすめします。
そのうえで毎日、新聞を斜め読みでもいいので開いてください。必ず何かひっかかる記事が出ています。今まで目につかなかったような小さな記事でも意識があると不思議と目に飛び込んでくるものです。


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地元の静岡県でも、業界レベルで大きな変化があります。皆さんのアンテナに引っかかっていますか?
例えば、
☆国内大手の薬局チェーンが静岡県を地盤とする薬局チェーンを子会社化して国内首位になった。
☆静岡県内の信用金庫同士の合併(2組)が発表された。

業界研究は、個々の企業のホームページを見ても解りません。M&A(企業の合併や吸収)、業務提携、事業の売却など目まぐるしく変化しています。
『業界地図』という名称の書籍があります。学校のキャリアセンターにもあるのではないでしょうか。書店で1,200~1,300円で購入できるので、是非読んでください。(必ず最新のものを見てください)

また、この業界研究をしっかりやっておくことは、エントリーシート作成時、採用面接時にも役立ちます。
業界の中の志望企業のポジションを知ることにより、より具体的に志望動機や就職後の働き方が明確になるでしょう。

いきなり志望企業の分析をするのではなく、一歩引いた(俯瞰する)視点が大事なのです。
次回、第11回は、志望企業の分析について書きます。

【プロフィール】

履歴書

Jerry O. (大庭 純一)
1956年 北海道室蘭市生まれ、小樽商科大学卒業。静岡県掛川市在住。
ドラッカー学会会員。フリーランスで、P.F.ドラッカーの著作による読書会、勉強会を主催。
会社員として、国内大手製造業、外資系製造業、IT(ソフトウェア開発)業に勤務。
人事、総務、経理などの管理部門に携わる。採用は、新卒、キャリア、海外でのエンジニアのリクルートを担当。
面接を重視する採用と入社後のフォローアップで、早期離職者を出さない職場環境を実現させてきた。

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