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第13回 面接試験対策 グループディスカッション対策(2/2)

前回(第12回)では、「1.テーマと対策」「2.試験官(面接官)は何を、どこを見ている」についての解説をしました。(第12回コラムへ移動します)

今回は3.と4.を説明してグループディスカッション対策を締めくくります。


グループディスカッションの開始にあたり、指示書が渡されます。話し合うテーマ、成果物(結論)をどうやって発表するか、所要時間(終了時刻)は必ず書いてあります。
さらに、グループ内で設ける役割まで指示しているものもあります。

指示書に役割がない場合には、自分たちで決めていくところからのスタートです。
グループの人数にもよりますが最低限、
・リーダー(進行/まとめ役)
・書記(記録係)
・タイムキーパー
の3つの役割は決めてからスタートしましょう。
では、それぞれの役割がしなければならないことを見ていきましょう。

3.役割ごとのポイント、気をつけたいこと


・リーダー(進行/まとめ役)
「面接官に対する好印象を得るためには、積極的にリーダー役を引き受けるとよい」といったアドバイスをよく聞きます。必ずしもそうではないのです。それぞれの役割には必要とされる資質があります。

グループディスカッションで求められるリーダーの役割は、
・参加者の発言を促す(全員が均等に発言するよう気を配る)
・議論の内容を拡散させる(広げる)ための働きかけをする
・論点を整理しつつ、議論の方向性を示す
・議論した内容を収束させる(まとめる)
よって、どうしても自分の意見を開示するより、全体の進行に力を入れなければなりません。全体の舵取り役です。
共感性と調和性にくわえて結果を出すための目標志向、達成欲、責任感が求められます。

・書記(記録係)
書記役に手をあげて、みんなの発言を一言一句漏らさず書きとめる方がいます。
しかし、グループディスカッションにおいては、書記役の人も議論に加わらなくてはいけません。要点のメモ程度にして、自分も議論に加わりましょう。

グループディスカッションで求められる書記の役割は、
・参加者の発言の要点をメモする
・メモをもとに、リーダーの「論点の整理・議論の方向づけ」を助ける
・最後の結果発表のための情報提供をする
(リーダーとともに、全員にメモを見せながら、まとめを作りあげる)
着実性を発揮するとともに積極的にリーダーに助言することが求められます。

・タイムキーパー
以前に書いた通り、制限時間内に何らかのまとめを作成しなければなりません。
互いの自己紹介だけで、半分以上の時間を使ってしまい、最後の結果報告が各自の発言の羅列に終わってしまう失敗はよくあります。
時計(残り時間の表示)をしっかり見つつ、議論にも参加するようにしてください。

グループディスカッションで求められるタイムキーパーの役割は、
・リーダーとともに、スタート前に全体の時間の割り振りを決める
・あらかじめ一人当たりの発言時間の目安を確認しておく
(発言が長くなってきたら結論を促す)
・残り時間のアナウンスをしっかり行う公平性と指令性の資質が必要です。

・メンバー
課題(テーマ)が自分の得意分野であったら、役目を引き受けるのではなく、議論の取っ掛かりを示す、論点に広がりを与える、深みを加えるといった活躍ができます。
ただし、ここは自分の独壇場とばかりに自分の発言の量と全体の発言のバランスを考えて言ってください。また、リーダーの進行にも協力してください。 着想や戦略性を活かしつつ、調和をとることをいつも忘れないようにしてください。

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4.試験官(面接官)にアピールするためのヒント


(1)全般に共通するアピールポイント
・楽しんで臨んでいるよ!という姿勢
自分の考えを披露し、他人の意見を聞く。そこからアイデアを発展させていく。
上半身を乗り出し気味に、目を輝かせて議論に参加する姿勢。
これは好印象です。

・人の発言に乗っかって発展させる
自分の考えだけを言ってそれでおしまい、ではつまらない。
前に発言した人と同じ方向性であったなら、それに関連付けて膨らませて(自身の価値を付け加えて)話を しましょう。

・「それいいね!」「ほんとう?」「賛成!」「それ、意外!」といったリアクション
会話を活性化させる感嘆詞をどんどん入れていきましょう。自分の脳だけでなく、みんなの脳も活性化させてしまいましょう。

(2)個別(状況別)アピールポイント
・敢えて反対意見を言ってみる
全員一致で結論に向かっている時に、あえて違う視点から新鮮な見方を示してみる。
Devil’s Advocate という手法です。ある結論に向かって議論が収束していく過程で、ヌケ、モレを防ぐことができます。
「こういう見方もできるのでは?」「○○のケースは当てはまらないよね」など

・原点に戻って
議論が拡散して、本題からそれていると感じたら、「そもそも○○は~だよね」と念押ししてメンバーの議論の方向性を確かめる

・座席表(メンバー表)
初対面のメンバーでのディスカッションですが、できるだけ相手の名前を言って発言できるといいですよね。気を利かせて自分のノートに、座っている位置と名前を書いてテーブルの中心に置いてくれた学生さんがいました。とっても印象に残る気遣いでした。

・ピクトグラム(図解)
ディスカッションの結論を発表するときに、模造紙などに書いて説明することがあります。箇条書きで書かれるケースが多いのですが、もしあなたに絵心があるのならば、絵や図を使って書くのもよいアピールポイントです。
相手に文章を読ませるのではなく、視覚に訴えてイメージを作ってもらい、説明者の話を聞いてもらうのです。人間の脳は、文章を読みながら、説明者の話を聞くといっ た2つを同時にできないのです。プレゼンテーションの基本ですね。

頭(脳)はクールに、身体はリラックスさせて、笑顔でみんなの顔を見て、楽しむくらいの気持ちで挑戦してください。

【プロフィール】

履歴書

Jerry O. (大庭 純一)
1956年 北海道室蘭市生まれ、小樽商科大学卒業。静岡県掛川市在住。
ドラッカー学会会員。フリーランスで、P.F.ドラッカーの著作による読書会、勉強会を主催。
会社員として、国内大手製造業、外資系製造業、IT(ソフトウェア開発)業に勤務。
人事、総務、経理などの管理部門に携わる。採用は、新卒、キャリア、海外でのエンジニアのリクルートを担当。
面接を重視する採用と入社後のフォローアップで、早期離職者を出さない職場環境を実現させてきた。

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