就活生向け応援コラム 第2回 ものづくり県「静岡」の研究【1】

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静岡県の「ものづくり」

これから皆さんは、就活の準備として「業界研究」「職種研究」を始めていくのですが、今月はそれに先立って「静岡県」の研究と題して話をしていきます。

  • 1.ものづくり県「静岡」について
  • 2.ものづくり企業で働く魅力ややりがい
  • 3.ものづくり企業で求められる人材とは?
  • 今月の就活キーワード:グローバル global

    このコラムの読者の皆さんの多くは、県内の学校を卒業して県内の企業に就職することを目指しておられるでしょう。また、県外の学校からUターンして県内の企業を目指す方、中には静岡県に注目してIターンを考えている方もいらっしゃるかもしれませんね。
    自分の得意とする働き方を見つけ、業種や職種を選んでいくわけですが、「どこ」で働くかも重要なポイントです。特に、将来、家庭を持った場合の生活の拠点をどこに置くかも考えておくべき要素の一つでしょう。

    静岡県は、皆さんご存知の通り、日本の中央に位置し、東名、第二東名、新幹線など東海道の交通の要衝であり、港と空港も持っています。交通アクセスのよさから、製造業や物流業の拠点が多く存在します。温暖な気候、豊富な水資源により1次産業も盛んです。富士山を始め、観光資源にも恵まれ、観光・旅行業は更なる発展が期待できます。

    この静岡県の「ものづくり」に注目します。
    まずは、今回とりあげる「ものづくり」の範囲を示します。伝統工芸品を個人で作るような職人的な仕事は除きます。一方で1次産業の生産品を加工し流通にのせて広く販売するような活動、「6次産業」*は対象とします。
    静岡県は、米、茶、果物、花卉などの農産物、近海から遠洋、養殖までの多種の海産物、林業も含めいわゆる1次産業が盛んです。これらの素材を加工して付加価値をつける製品開発/生産/流通も「ものづくり」に含めることにします。

    *農林漁業者(1次産業)が、農産物などの生産物の元々持っている価値をさらに高め、それにより、農林漁業者の所得(収入)を向上していくことです。生産物の価値を上げるため、農林漁業者が、農畜産物・水産物の生産だけでなく、食品加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)にも取り組み、それによって農林水産業を活性化させ、農山漁村の経済を豊かにしていこうとするものです。

    「6次産業」という言葉の6は、農林漁業本来の1次産業だけでなく、2次産業(工業・製造業)・3次産業(販売業・サービス業)を取り込むことから、1次産業の1×2次産業の2×3次産業の3のかけ算の6を意味しています。(農林水産省のホームページより)

    Q1.ものづくり県「静岡」について

    静岡県全体を見渡すと、工業製品(2次産業)の生産は、西部地区に集中しています。上記の6次産業の生産では、全県に広く産業基盤があります。  
    西部地区には、輸送機器、楽器、光学機器など世界的に名の知れた企業が多くあります。またこういった企業の傘下に多くの協力工場が存在します。すそ野が広い産業が展開されているのです。
    歴史も古く、資本や技術の蓄積があり、新しい事業へとチャレンジする精神(やらまいか精神などと言われます)が根付いています。中小企業の中にもその技術力では国内・世界に通用する企業が多くあります。

    全県にひろく存在する1次産品の加工業としてのものづくりは、その地域の特性を利用した製品開発で、今後の発展が期待できる部門です。例えば、マグロ(ツナ)のオイル漬けの缶詰は全国シェアのほぼ100%が静岡県です。日本の食品は世界からも高評価です。

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    就活での企業選びでは、最終製品を知っている、CMなどで社名を知っている企業の中だけで検討しているケースがよくあります。

    一般消費者には知名度が低くても、地域に根付いて地道に活動している優良企業があります。また、素材産業などは、その製品が目に見えないところで使われているだけで、それなくして産業が成り立たないような実力企業もあります。
    企業名をカタカナやアルファベットにする企業もあり、名前だけでは何をしている企業かわかりにくいところもあります。企業研究の時には、きちんと調べましょう。

    県内の製造業の活動内容については、「静岡県」のホームページなどで検索できます。学校の就職センターなどでも調べてみましょう。
    ・参考HP(静岡県公式ホームページ)
    http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-110b/200904/color/index.html

    SJCでは、「【ものづくり】業界インターンシップ&仕事研究セミナー」といったイベントの開催を予定しています。
    静岡県の企業求人については、とても詳しく実績のある会社の主催イベントです。こちらもSJCナビサイトをこまめにチェックして、足を運んで、実際に企業担当者に説明してもらいましょう。そしてその場で、しっかりと自身の売り込みもしていきましょう。


    「2:ものづくり企業で働く魅力ややりがい 」はこちら。

    【プロフィール】

    履歴書

    Jerry O. (大庭 純一)
    1956年北海道室蘭市生まれ、小樽商科大学卒業。静岡県掛川市在住。
    ドラッカー学会会員。フリーランスで、P.F.ドラッカーの著作による読書会、勉強会を主催。
    会社員として、国内大手製造業、外資系製造業、IT(ソフトウェア開発)業に勤務。
    人事、総務、経理などの管理部門に携わる。採用は、新卒、キャリア、海外でのエンジニアのリクルートを担当。
    面接を重視する採用と入社後のフォローアップで、早期離職者を出さない職場環境を実現させてきた。

    *Jerryとは:以前、外資企業に勤めていたことがあります。アメリカ人の社員たちは社内でも、お互いを「姓」ではなく「名」の方で、それもニックネームで呼び合います。Jun’ichiという名前は長くて発音しづらい、覚えられないということで「お前はJerryということでよろしく」となり、つけられた呼称です。体もあまり大きくないので“Tom & Jerry”のJerryのイメージもあったのでは?厳しい仕事をしながらも、このような職場内の人間関係を楽しいものにしていくAmericanなスタイルは、日本の職場でも学ぶところがありますね。

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