就活生向け応援コラム 集団面接対策

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集団面接対策

Q1:集団面接はどんな面接ですか?集団面接のポイントを教えてください。

A1:集団面接は、企業側が一度に複数名の学生さんを面接します。(人数は多くても5,6名でしょう)企業側からすると可能ならば、一人ずつ面接できればいいのですが、時間の制約もあり、このような面接をする企業が圧倒的に多いのです。
企業側(面接官)は、採用担当者、社会の各部門から選ばれた社員、マネージャからトップ・役員まで様々です。複数の(多段階の)選考をしている企業ですと、一次面接は若手社員、二次面接はマネージャークラス、最終面接はトップ・役員クラスという形をとることが多いです。

面接の質問についての回答は、(1)座っている席順に答えていくケースと、(2)挙手してもらい早い順に答えていくケースがあります。

(1)のケースだと最初に答える方は考える時間がなく大変です。質問ごとに回答順を変えるなどの工夫はしてくれます。

(2)のケースでは、真っ先に手を挙げて答えることがアピールになると思われがちですが、それができる方はそれでOK、最後になってもしっかりまとまった答えをするのもOK、と考えましょう。
要するに、質問の意図をしっかり聞き取って、借り物ではない自分の考えを自分の言葉/表現で回答することに集中してください。

ポイントとしては、
・椅子の背もたれにもたれないこと。顔をあげ、面接官の方をしっかり見る。
・回答する時には質問した面接官の方に顔を向けて答える。
・他の学生が回答している時には、しっかりと聞いていますという姿勢をしめすことです。(過剰に頷いたりするのは避けましょう)
・表情はあまり固くならないように。(緊張のあまり面接官をにらみつけるような表情になってしまう人がいます)
・発声は、最初の一言と語尾に気を付けましょう。最初に「ハイ」と言ってから話に入るのもいいでしょう。
・語尾は「~です/ます」まではっきり声を出しましょう。

まとめると、自信があまりなくても姿勢や発声に意識を集中することで、面接官からの第一印象は良くなりますし、不思議と回答もうまくできるものです。
あとは、自分で想定される質問への回答の準備、学校のキャリアセンターやSJCの就活ゼミなどを活用して模擬面接の練習をすることです。

Q2:選考の際に、好印象だった学生の特徴を教えてください。

A2:私が採用担当者をしていた頃のエピソードを紹介します。
<エピソード1>
実際に緊張のあまり顔からは汗がでて、身体はコチコチに固まってしまっている。言葉もうまく出てこない。合説の時に企業ブースでリラックスしていた時とは全く違っていた学生さんがいました。

それでも質問への回答は、自分自身のことばで想いを語ってくれました。緊張するのは無理もありません。「すみません、ちょっと緊張してしまいまして」とワンテンポおいてから回答するのでもOKです。
この会社にぜひ入社したいという気持ちがそうさせたのでしょう。負けてなるものかと頑張る姿勢、真剣さは十分評価できました。営業職や接客をする職種には向いていなかったかもしれませんが、希望の研究開発職として採用内定を出しました。

<エピソード2>
会社に入ってからの仕事がどういうものかはわからないものです。しかし、周りの大人にその業界の仕事や働きぶりを聞き、自分なりのやりたいこと(will)、出来ること(can)をまとめてアピールしてくれた学生さんがいました。

面接官から、「実際に働きだすと、しなければならない仕事(must)が先にあって、その先にcanとwillがあるんだよ」 とコメントをしたところ、「任された仕事に全力を尽くします。やりたいこと、得意なことについても勉強を続けて、いつかその分野で貢献したい」という回答をしてくれました。

業界・業種の研究、企業研究もしっかり出来ていて、自分自身の分析もよくできていることが高評価で内定を出しました。

逆にマイナスの印象の例を一つ挙げておきます。
何人かの学生さんは「御社の教育研修制度が充実している」「福利厚生がよい」と発言します。確かに企業は社員が能力を発揮して安全に健康に働ける環境づくりに努力しています。
このことを評価していただけるのはうれしいのですが、ともすると会社に育ててもらおうというような少々消極的な姿勢がうかがわれるケースがあります。
自分はこうしたい、こうなりたいということをストレートに伝える方が印象は格段にいいのです。

Q3:どんな内容を話したら、他の就活生と差をつけられますか?


A3:自分のオリジナルの話をすることです。
実際に経験したことが(うまくいったことでも大失敗でも)話の中に織り込まれていると厚みがでます。

さらにその経験から学んだこと、それらが現在の自分自身にどう活きているか、将来(社会人になって)どう活かせるであろうか、までつながればすばらしいです。

ボランティア経験、海外留学体験、クラブ/サークルのまとめ役、学園祭のとりまとめ役などを話してくださる学生さんはとても多くいます。
せっかくいい体験をしているのですから、「○○をしました」で終わるのではなく、そこから得られたこと(プラスもマイナスも)それらをどう活かしているかまでについてまとめて話す準備をしておくといいでしょう。

また、面接をしていて思うのは、学業について語ってくれる学生さんがほとんどいないということです。

面接官は、在学中の大学(短大・専門学校)や学部はわかっていますし、成績証明証を提出してもらっているケースもあります。企業は単に成績がよいか(優(A)評価がいくつあるか)で判断はしません。どの分野の学問に興味があり、どの様に学んだかを知りたいのです。

技術の変化を筆頭に企業をとりまく経営環境の変化の速度は速くなる一方です。あなたが社内で仕事をしていく中で、どの様な能力を発揮してくれるのか、あるいはどのような可能性があるのかを見たいのです。

自分の得意とする頭の使い方(=思考の強み)、入社後も取り組んでいきたい専門分野(研究テーマ)についてアピールすることも検討してください。

グループディスカッション

Q4:もしも回答内容が他の就活生と被ったら「●●さんと同じです。」と答えて大丈夫でしょうか?

A4:NGのケースは、「○○さんと同じです」だけで回答が終わってしまうこと、あるいは、前の学生と同じ内容の発言を繰り返してしまうことです。

集団面接で順番に指名されるケースで最後に答える場合、考える時間はあったとしても準備してきた回答のあらかた言われてしまうことはよくあります。

この場合の答え方としては、
「○○さんとほとんど同じです」と前置きをしてから、小さなことでもいいので前の方々とは違うあなたのエピソードを話すといいでしょう。

面接官は、前の方々の内容プラスあなたのエピソードをひとまとまりとして認識しますので、より具体的な回答になり好印象になります。「言われてしまった」というマイナスをうまくかわしてプラス評価にもっていってください。

回答の最初に書きましたが、前の発言者と同じ内容を繰り返し発言するのは避けましょう。練習してきた内容をそのまま発言したい気持ちはわかります。しかし、面接官側は、同じ内容を繰り返し聞かされると、もっといろいろな質問をしたいのに時間がムダになると感じてしまいます。

質問への回答全般に言えることですが、まず冒頭に「○○です」というキーワードをこたえてから「と言いますのは~」と説明を付け加える、さらに面接官が聞きたそうであれば「例えば~」として具体例を示して回答に具体性を付け加える、このスタイルの話し方を意識してください。
例を2~3つ出すことや、説明をしてから結論(キーワード)が出てくるような話し方は、時間が限られている集団面接ではいい評価につながりません。

面接で気を付けるポイント

1.準備不足は見破られてしまう
「面接では何を聞かれるかなんてわからないので、その場で機転を利かせて答えれば何となるさ」といったような気持ちで面接に臨むと、大失敗します。
尋常ではない緊張感のなかでは、いくら予行演習してきても頭の中が真っ白になることがあるものです。
面接官は、皆さんの発言だけでなく所作(非言語情報)から「本気度」「真剣さ」「熱意」そして「準備不足」までを見抜けるものなのです。

面接前に最低限やることは、
(1)提出したエントリーシートなどをしっかり読み直して質問に答えられるようにしておくこと
(2)自己紹介、志望動機など必ず聞かれる質問については、声に出して練習しておくこと

特に、最初に聞かれる自己紹介で躓くと挽回が大変です。

2.突っ込んだ質問が次々ときても頑張って答えること
面接が終わって控室に戻ってきた学生さんを見ていて感じることがあります。一つの質問に対して2度、3度と面接官から突っ込んだ質問をされたことで意気消沈してしまっているのです。
自分は頑張って何とか答えたものの、他の学生はというと突っ込まれることもなく面接官も頷いていた。自分はもう「もう落ちてしまった」と肩を落としているのです。

新卒の面接では、圧迫面接のようなことをする企業はありません。面接官が2度、3度と深堀した質問を投げかけてくるのは、あなたを採用したいと思っているからです。ですから、しっかりと確認したくて(追求されているように感じられる)質問がくるのです。
逆に言うと、すべての質問にそつなく答えられたし、面接官たちも回答に笑顔で頷いてくれていたので合格間違いなしと思っていたのに…そちらの学生のほうが不合格ということもあるのです。
頑張りどころだと思って喰らいついていきましょう。

3.逆面接(企業側の本気度を見抜こう)
面接試験を受けるのは一社だけではないでしょう。面接が終わったら簡単でいいので印象をメモしておきましょう。「就活ノート」など市販されているものを使うのもいいでしょう。2次、3次面接に進めたら、必ず前の面接での質問と自身の回答、面接官の様子を思い返しておきましょう。

また、面接の場の雰囲気、面接官(特にトップや役員クラス)の印象も書きとめておきましょう。本当に欲しい人材を選んで採用し育てていこうとする企業なのか、入社後にやめても仕方ないのでとりあえず人数を確保しておこうというスタイルの企業なのか、が見抜けるかもしれません。

複数の企業から内定をもらえたとしたら、採用担当者やOB/OGだけでなく、面接で接触した方々の印象や発言を思い出して検討しましょう。この時にも、記録が役立ちます。

【プロフィール】

履歴書

Jerry O. (大庭 純一)
1956年北海道室蘭市生まれ、小樽商科大学卒業。静岡県掛川市在住。
ドラッカー学会会員。フリーランスで、P.F.ドラッカーの著作による読書会、勉強会を主催。
会社員として、国内大手製造業、外資系製造業、IT(ソフトウェア開発)業に勤務。
人事、総務、経理などの管理部門に携わる。採用は、新卒、キャリア、海外でのエンジニアのリクルートを担当。
面接を重視する採用と入社後のフォローアップで、早期離職者を出さない職場環境を実現させてきた。

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