採用ブログ

  • プロダクトアウトからマーケットアウトへ 技術力で包装機械の「未来市場」を創造する

    靜甲 人事担当者
    輝く先輩社員! File3 

    市場開発事業部技術企画部 深澤大吾




    【担当業務】
    靜甲の包装機械事業は、容器整列→液体充填→キャップ取付 を得意とする、お客様の製造現場における自動化・省人化・省力化に資するモノづくり部門です。
    私は入社以来、清水工場の製造部門や設計部門でお客様に納入するする包装機械づくりに携わってきました。
    現在は工場からは独立した市場開発部技術企画部に異動し、顧客ニーズを捉えた未来志向の技術企画や新規開発を担う業務に従事しています。


    【達成感の高かった仕事とその背景】
    市場調査・分析をもとに、お客様の【省人化】をコンセプトにした新規容器整列機の企画・開発・製作を任せていただきました。容器整列機とは、ランダムに投入されたボトルを直立させてコンベヤーに並べる機械のことを指します。
    例えば、当社のお客様である食品メーカー様ではドレッシング等のボトルは、未だに人手で並べているケースも多く、機械が動いているとボトルを供給し続ける人手が必ず必要となってしまいます。更に、ボトルの形も大きさも様々あるため、ボトルを変更して生産を行う場合には、部品の交換や機械の設定変更が生じてしまいます。
    昨今の人手不足もあり、お客様先では人手が足りず困っている事も多くあります。
    人手の代わりにボトルを並べる機械、さらに部品の交換や機械の設定変更を最小限にすることで、お客様先の人手の負担を減らす、という課題を解決するのが主たるミッションです。

    今回、新規容器整列機を開発するにあたり、私たちが大切にしたことは、お客様のニーズに応えることです。
    機械メーカーが、「これはおすすめできるぞ!」という機械を作る(プロダクトアウト)のではなく、お客様に本当に欲しいと感じていただける機械・市場を創出すること(マーケットアウト)を何より大切にしました。

    そのため、今回はお客様先ヒアリングを基に機械の概要を決定しました。
    普段より弊社の機械をご使用いただいている多くのお客様先に足を運び、様々な意見や要望をうかがいました。お客様が普段困っていることや、「こういう機械が欲しい!」といった意見は、私たちが普段考えていることとは少し違っていたり、逆に私たちが普通に思っていることがお客様から好評であったりと、机に向かって設計をしているだけでは絶対に聞けないお話を聞くことができました。そのような貴重なユーザーニーズの中から、今回の新規容器整列機開発の仕様が決まっていきました。

    靜甲には、先輩方か築いてきた70年以上の包装機械製造ノウハウが蓄積されていますので、社内には容器整列機のラインナップが複数存在します。
    今回は、従来機のバージョンアップではなく、全く新しい方式・発想の機械を志向した開発を求められました。


    【前述の仕事の苦労や障壁とそれをどう乗り越えたか】
    弊社内で経験のないシステムや、初めて試す装置が多く、苦労した部分が多かったです。
    新しいモノを形にすることがとても難しく、特に機能を満たすために最適な部品や機器を探すことが大変でした。様々な機器メーカーや装置メーカーと打合せを行い、テスト・評価を丁寧に実施して決めた部分が多く、時間もかかりました。また、部品や機器に関してはコスト面も意識する必要があり、機能と価格のバランスも比較しながら決めていきました。

    開発機を試作してからは、トライアンドエラーの日々が続きました。
    新しい機械は様々なお客様先を想定している為、目の前のボトルに対するトラブルだけでなく、この先どのようなボトルが機械にかけられ、どのようなトラブルが想定され、どのような機能が必要であるかを考えながら機械を研鑽していく工程に時間と労力がかかりました。たくさんの人の意見を積極的に求め、様々な改善、変更を行いました。機械の改造時には部品が必要ですが、納期がかかる部品やすぐに試したい構造に関しては、自分たちで部品加工を行ってテストした部分も多くありました。

    考え、話し合い、自分たちで部品を作り、テストをし、評価を行う。結果が出たらコストを考え、よりシンプルで簡単な構造で機能を実現するという、一連の作業を自分たちでやりきるところが大変でした。ぶつかった壁を乗り越える時には、上司や同僚、工場の技術者を頼り、自分にはない力を借りることが一番大切であったと感じています。


    【仕事のやりがい】
    企画立案から機械の完成まで、一連の工程に全て関われるところに大きなやりがいを感じています。
    自分たちでお客様の要望等をまとめ、方針決定、製作まで行うので「こういう機械をつくろう!」という一貫したコンセプト設定から完成までブレずにでやり遂げることができます。

    また、企画時点では空想やイメージだったものを、悩んで考えて試してを繰り返して、自分たちのアイデアで形にするという部分は得難い経験で、とてもやりがいがあります。苦労した箇所をお客様にも評価していただけてとても嬉しかったです。

    技術企画部は部内外、社内外問わず、人とのコミュニケーションや議論が必要な部署です。人と意見をぶつけ合い、みんなでより良いモノづくりをしていくというところが自分に合っていると思います。


    【これからチャレンジしたいこと】
    新機種開発を行う技術企画部は、2年ほど前に発足したばかりで、仕事の流れや見通しが明確でない部分も多くありました。
    個人的には機械や部品、制御等に関してもまだまだ知らないことだらけだと実感し、自分自身のスキルについても足りない部分が明確化されたと思います。
    その中で、どういう手順で欲しい情報を手に入れるのか、誰を頼れば成果を最大化できるのか、何ができるようになると成長できるのか、だんだんと見えてきたと思います。次期開発では、今回の経験を生かして明確な計画立案をし、実行していきたいと思います。


    【こんな新入社員・若手社員と働きたい】
    会社に入った時は誰でもビギナーです。わからないことは聞く、困ったら相談する、失敗したら謝って教えを請う、というコミュニケーションをとることが一番大事だと思います。
    また、自分で考えて動いている人は、言われたまま仕事をこなす人よりも、次に繋がる良い失敗や、良い経験をしていきます。教える側も、素直で成長意欲がある人財にはさらにプラスの知識を与えやすくなります。
    コミュニケーションからたくさんの意見や情報を得て、頭を働かせて業務に当たれる人と働きたいです!


    今回開発した容器整列機
    輝く先輩社員紹介! | 2024.08.26 14:51

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