採用ブログ

  • ピンチから学び成⻑する!営業職が提供する「商材・信頼・対応力」

    人事課
    輝く先輩社員! File5 

    商事事業部商品営業部産業機器課 佐藤祐希



    【担当業務】
    靜甲が手がける商事事業のひとつとして、エアコンをはじめとする空調機器を快適に使用するための「空調周辺機器」を既存顧客と新規顧客へ販売する営業活動をしています。

    例えば、建物の屋上やベランダに設置されるエアコンの室外機。夏場にフル稼働するとこの室外機の振動で、屋内でカタカタと不快な揺れや音を感じることがあります。これを防ぐために「防振架台」(本文下に画像掲載)を室外機の下に設置することで対策します。

    その他、エアコンの冷房運転時にはドレン水(室内機に付着する結露水が空気中のチリやホコリと混ざった汚い水)が発生します。このドレン水を屋外へ排出するための「ドレンポンプ」も主力商材のひとつです。

    空調業界でも、この周辺機器の分野は詳しい人が相対的に少ないため、潜在的なビジネスチャンスは大きく、多くのお客様から頼りにしていただけます。その期待にお応えできるよう、常にお客様目線で物事を考えることを念頭に、空調周辺機器の製造元であるメーカーさんとの緊密な連携、製品知識を絶えず吸収しながら、様々な部材を組み合わせて提案を行っています。


    【達成感の高かった仕事とその背景】
    ある製品で起こってしまった不具合対応です。製造業のお客様の工場に数百台の製品を納品、協力会社さんに設置工事をしていただきました。
    工事が完了し、お客様に引き渡したのですが、製品から水漏れが発生していることがわかりました。この製品は工場屋内の高所に設置されているので、お客様の機械設備に水に濡れてしまう恐れがあります。

    メーカーの担当者様、工事をしていただいた協力会社様、私の上司など関係者と丁寧に原因を紐解いていくと、メーカーさんや当社が想定していなかった特殊な設置工事がなされていることに原因がありそうだということがわかってきました。製品が正常に運転できなくなってしまったのです。施工要領書という設置工事の説明書に、詳細が記載されていなかったことが特殊な設置工事のなされた主因であることもわかってきました。
    関係者と調整を重ねながら善後策を検討しましたが、最終的にはもう一度工事をやり直すという大掛かりな対応をすることとなりました。
    再工事に携わる人数も日数もに多くかかり、作業工程の管理や現場への指示など、大変でしたが、再工事が完了するまでのすべての工程に立会い、真摯に対応して完了させることができ、関係者から感謝の言葉をいただけました。
    大変ではありましたが、達成感を感じることができ、この案件を通して自分自身も成長することができたと感じています。何事にも真摯に向き合い、対応することの大切さも学びました。


    【前述の仕事の苦労や障壁とそれをどう乗り越えたか】
    まずは施工要領書の見直し・改訂です。今回の件で文言によっては自分たちの意図しない解釈がなされることを学びました。認識のズレが発生しづらい施工要領書にアップデートする必要があります、繰り返しメーカーと打合せを重ね、より詳しい内容に改訂しました。

    次にやり直し工事の準備と対応です。土曜日曜の2日間で工事を完了させるという、タイトなスケジュールで行うこととなりました。短い期間多くの人員や器材を効率的に動かさなければいけません。関係者と綿密に打ち合わせを行い、工程とタイムスケジュールの共有、当日の現場で陣頭指揮を取って、スケジュールどおりに工事を終わらせることができました。

    最後にお客様へ提出する報告書の作成です。今回の不具合でご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、その原因を科学的かつ論理的に説明して、ご納得をいただく必要があります。
    今回の特殊な設置工事に起因して製品が正常運転できなかった(と考えられる)ことを証明することは、メーカー側でも困難でした。
    そこで、靜甲の技術開発室(現:研究開発室。靜甲の包装機械事業や冷間鍛造事業における新技術の研究・開発や様々な事象の科学的解析を担っている)の協力を得て、お客様にご納得をいただけました。

    社内外問わず多くのみなさんにお力添えをいただくことができ、チームワークで乗り越えることができたと思っております。


    【仕事のやりがい】
    努力が実を結んだ時に大きなやりがいを感じます。
    私の所属する産業機器課は既存顧客との取引の割合が比較的高いです。
    一方、業容拡大のために新規顧客の開拓も一定数チャレンジしています。
    まったく面識のない企業様に飛び込み営業をした際、最初は面会すら断られ、名刺を置いてくるだけのことも多いです。しかし、足繫く訪問を続けることで面会の機会をいただけたり、徐々に打ち解けて受注につながったときは、大きなやりがいを感じます。


    【これからチャレンジしたいこと】
    カスタマーセンターを新設したいと考えています。
    現在の産業機器課は、お客様対応の営業職と受発注事務対応の営業アシスタントで役割分担をしています。
    お客様からの技術的な問い合わせ(適切な製品の選定相談、製品の使用方法の照会など)には営業職が対応しているのが現状です。これらをカスタマーセンターで対応することで、営業職は受注活動に専念する時間を増やすことを志向しています。
    具体的には今自分がいる部署では大きく営業担当と受発注業務に別れていますが、技術対応を行える部署を新設したいと考えております。より全体の業務がスムーズに周ると考えております。
    もちろん新設するには人員の補充や教育など課題はありますが、一つ一つ色々な人たちと意見を出し合い、実現に向けて歩みを進めていきたいと思っています。


    【こんな新入社員・若手社員と働きたい】
    相手の立場に立って物事を考えられる方と働きたいです。
    どの職種でもそうだと思いますが、自分一人で完結する仕事はありません。必ず自分以外の誰かと関わりながら、仕事は進んでいきます。その際、与えられた仕事に対して相手の立場に立って考えることができれば、スムーズに仕事が進んでいきます。なかなか難しいことではあると思いますが、そんな方と働けたら良いな、と思います。


    ↑ドレンポンプ

    ↑防振架台
    輝く先輩社員紹介! | 2024.09.26 12:00
  • 「DX」で靜甲技術者の生産性を次のステージへ

    靜甲 人事担当者
    輝く先輩社員! File4 

    市場開発事業部技術企画部 金子達也




    【担当業務】
    靜甲の包装機械事業は、容器整列→液体充填→キャップ取付 を得意とする、お客様の製造現場における自動化・省人化・省力化に資するモノづくり部門です。
    私は入社以来、三島工場の製造部門や設計部門でお客様に納入するする包装機械づくりにおける電装配線作業やシステム・ソフトウェア設計に携わってきました。
    現在は工場からは独立した市場開発部技術企画部に異動し、システム・ソフトウェア設計の枠を超えて、最新のデジタル技術を活用したリードタイム短縮(=靜甲の工場内で効率的に包装機械を設計・製作して素早くお客様へ納入する)に資する活動を担う業務に従事しています。


    【達成感の高かった仕事とその背景】
    弊社の従来の包装機械づくりでは、構想上・図面上では問題なく稼働するとの見立てのもと機械製作を開始してみると、予見できなかったの機械部品の物理的干渉が生じて、やり直し、ということが時折発生していました。
    3Dのシミュレーションソフトを使用して、機械の3Dモデル(=デジタルツイン:現実世界から収集した様々データをまるで双子のように、デジタル空間に再現すること)活用し、実物同様に動かしたり、実物と連動して動かしたりすることを志向した取り組みの企画・検証・実装までを任せていただきました。

    目的は、製作する機械を実際に組み立てる前にシミュレーション上で動かすことで、プログラムの検証、修正(デバッグ)を事前に行うことです。プログラム単体でのシミュレーションは現在も実施していますが、3Dのソフトを使用することで、従来はシミュレーション出来なかったセンサー等の動作や、機械部品の干渉などを確認できるようにするという狙いがあります。

    従来行っていたプログラム単体のシミュレーションでは、機械全体の動作を検証することは出来ず、実際に機械を組み立てて電気配線を行ってからでなければ、本格的なデバッグ、検証は出来ませんでした。
    機械を受注してから出荷するまでの期間に余裕が無かったり、機械の最終的な調整に時間がかかったりすることもありますが、出荷の日程は原則変更できないため、製造現場の負担が大きくなってしまいます。そこで、3Dシミュレーションを活用して機械的、電気的な不具合の洗い出しを前倒しで行う(=フロントローディング)、またその精度を高めることで、日程に余裕を持たせる狙いがあります。

    また、同シミュレーションソフトは、お客様の工場の生産ライン全体のシミュレーションを行うこともできます。お客様が工場に導入する機械毎の仕様やラインレイアウト、動線(=人が移動する経路)の設定、人員の配置などを検証し、無駄を省くために用いられます。お客様に対して、弊社の機械を導入した場合のメリットを視覚的にアピールできる可能性があるということも、導入の理由の一つでした。


    【前述の仕事の苦労や障壁とそれをどう乗り越えたか】
    3Dモデルを動かすための設定作業は、慣れるまでは難しく手間がかかります。通常の設計業務とシミュレーションを並行して行うのは作業量が多くなりすぎるため、シミュレーション用の人員を用意することになってしまいます。

    また、機械の設計は2Dと3Dのどちらかで行われ、2Dで設計された機械は基本的に3Dモデルが作成されません。シミュレーションのためだけにモデルを別途作成する必要があり、手間が増えてしまいます。
    これらの理由で、現在の弊社では、3Dシミュレーションを製造工程のフロントローディングに活かせる場面は限られてしまい、導入のハードルも高いことがわかりました。

    そこで、デジタルツインとは異なりますが、同じ3Dシミュレーションソフトを別の形で活用することを始めています。弊社の機械が組み込まれる生産ライン(お客様の生産ラインは当社の機械だけでなく、上流、下流の他社製装置との組み合わせでラインを形成するケースがある)での製品の流れをシミュレーションすることで、機械やコンベヤのレイアウトが適切かどうかを検証するというものです。

    ライン上では、一つの機械が停止すると、上流の機械も合わせて停止することになります。その際、機械間のコンベヤが十分な長さでないと、上流機が完全に停止するまでにコンベヤが満杯になり、上流機の出口が詰まって製品や機械が破損する恐れがあります。受注、あるいは設計の前段階で、レイアウトが本当に適切かどうか判断できれば、実際に機械を製造してからのトラブルを減らすことができ、設計変更や現場のやり直し作業を減らすことができます。

    当初の目論見とは違った形ではありますが、本来の目的である、お客様の製造現場の負担を減らすことにつながる活動が出来ていると思います。


    【仕事のやりがい】
    弊社の包装機械事業を手がける工場は、納入実績のある機械をベースにお客様に合わせた変更を加える形をとることが多いですが、私の所属する市場開発事業部技術企画部は新規開発を主な目的とした部署のため、過去の機械にとらわれずに一から新規開発・設計することができます。新規開発した機械は後々、包装機械事業を手がける工場で製造・販売していくことになるため、取り扱いに困るようなものを作ることはできませんが、自由で挑戦的なものづくりに取り組むことができる部署だと思います。


    【これからチャレンジしたいこと】
    技術企画部は2023年に新設された部署で、最近、新機種第一弾の新規容器整列機の開発が落ち着き、初めて受注をいただきました。機械の組み立て、調整等をサポートし、お客様の工場で無事生産運転させることが、ひとまずの目標になります。
    その後は次に開発する機種を選定することになります。エンドユーザー様や機械を販売する商社様の声を聞きつつ、需要の見込みや技術的な難易度、既存の機種との差別化なども考えて、会社の武器になるような機械を作りたいと思います。


    【こんな新入社員・若手社員と働きたい】
    自分が知らない、わからないことをそのままにせず、積極的に学んで出来ることを増やしていける人は、先輩後輩問わず、一緒にいて頼もしいと感じます。
    新入社員は仕事のことや社内のことがわからないのが当然なので、恥ずかしがらずに積極的に先輩に教えてもらうようにすると、その後の仕事がどんどんやりやすくなりますし、早く活躍できるようになると思います。


    輝く先輩社員紹介! | 2024.08.30 15:30
  • プロダクトアウトからマーケットアウトへ 技術力で包装機械の「未来市場」を創造する

    靜甲 人事担当者
    輝く先輩社員! File3 

    市場開発事業部技術企画部 深澤大吾




    【担当業務】
    靜甲の包装機械事業は、容器整列→液体充填→キャップ取付 を得意とする、お客様の製造現場における自動化・省人化・省力化に資するモノづくり部門です。
    私は入社以来、清水工場の製造部門や設計部門でお客様に納入するする包装機械づくりに携わってきました。
    現在は工場からは独立した市場開発部技術企画部に異動し、顧客ニーズを捉えた未来志向の技術企画や新規開発を担う業務に従事しています。


    【達成感の高かった仕事とその背景】
    市場調査・分析をもとに、お客様の【省人化】をコンセプトにした新規容器整列機の企画・開発・製作を任せていただきました。容器整列機とは、ランダムに投入されたボトルを直立させてコンベヤーに並べる機械のことを指します。
    例えば、当社のお客様である食品メーカー様ではドレッシング等のボトルは、未だに人手で並べているケースも多く、機械が動いているとボトルを供給し続ける人手が必ず必要となってしまいます。更に、ボトルの形も大きさも様々あるため、ボトルを変更して生産を行う場合には、部品の交換や機械の設定変更が生じてしまいます。
    昨今の人手不足もあり、お客様先では人手が足りず困っている事も多くあります。
    人手の代わりにボトルを並べる機械、さらに部品の交換や機械の設定変更を最小限にすることで、お客様先の人手の負担を減らす、という課題を解決するのが主たるミッションです。

    今回、新規容器整列機を開発するにあたり、私たちが大切にしたことは、お客様のニーズに応えることです。
    機械メーカーが、「これはおすすめできるぞ!」という機械を作る(プロダクトアウト)のではなく、お客様に本当に欲しいと感じていただける機械・市場を創出すること(マーケットアウト)を何より大切にしました。

    そのため、今回はお客様先ヒアリングを基に機械の概要を決定しました。
    普段より弊社の機械をご使用いただいている多くのお客様先に足を運び、様々な意見や要望をうかがいました。お客様が普段困っていることや、「こういう機械が欲しい!」といった意見は、私たちが普段考えていることとは少し違っていたり、逆に私たちが普通に思っていることがお客様から好評であったりと、机に向かって設計をしているだけでは絶対に聞けないお話を聞くことができました。そのような貴重なユーザーニーズの中から、今回の新規容器整列機開発の仕様が決まっていきました。

    靜甲には、先輩方か築いてきた70年以上の包装機械製造ノウハウが蓄積されていますので、社内には容器整列機のラインナップが複数存在します。
    今回は、従来機のバージョンアップではなく、全く新しい方式・発想の機械を志向した開発を求められました。


    【前述の仕事の苦労や障壁とそれをどう乗り越えたか】
    弊社内で経験のないシステムや、初めて試す装置が多く、苦労した部分が多かったです。
    新しいモノを形にすることがとても難しく、特に機能を満たすために最適な部品や機器を探すことが大変でした。様々な機器メーカーや装置メーカーと打合せを行い、テスト・評価を丁寧に実施して決めた部分が多く、時間もかかりました。また、部品や機器に関してはコスト面も意識する必要があり、機能と価格のバランスも比較しながら決めていきました。

    開発機を試作してからは、トライアンドエラーの日々が続きました。
    新しい機械は様々なお客様先を想定している為、目の前のボトルに対するトラブルだけでなく、この先どのようなボトルが機械にかけられ、どのようなトラブルが想定され、どのような機能が必要であるかを考えながら機械を研鑽していく工程に時間と労力がかかりました。たくさんの人の意見を積極的に求め、様々な改善、変更を行いました。機械の改造時には部品が必要ですが、納期がかかる部品やすぐに試したい構造に関しては、自分たちで部品加工を行ってテストした部分も多くありました。

    考え、話し合い、自分たちで部品を作り、テストをし、評価を行う。結果が出たらコストを考え、よりシンプルで簡単な構造で機能を実現するという、一連の作業を自分たちでやりきるところが大変でした。ぶつかった壁を乗り越える時には、上司や同僚、工場の技術者を頼り、自分にはない力を借りることが一番大切であったと感じています。


    【仕事のやりがい】
    企画立案から機械の完成まで、一連の工程に全て関われるところに大きなやりがいを感じています。
    自分たちでお客様の要望等をまとめ、方針決定、製作まで行うので「こういう機械をつくろう!」という一貫したコンセプト設定から完成までブレずにでやり遂げることができます。

    また、企画時点では空想やイメージだったものを、悩んで考えて試してを繰り返して、自分たちのアイデアで形にするという部分は得難い経験で、とてもやりがいがあります。苦労した箇所をお客様にも評価していただけてとても嬉しかったです。

    技術企画部は部内外、社内外問わず、人とのコミュニケーションや議論が必要な部署です。人と意見をぶつけ合い、みんなでより良いモノづくりをしていくというところが自分に合っていると思います。


    【これからチャレンジしたいこと】
    新機種開発を行う技術企画部は、2年ほど前に発足したばかりで、仕事の流れや見通しが明確でない部分も多くありました。
    個人的には機械や部品、制御等に関してもまだまだ知らないことだらけだと実感し、自分自身のスキルについても足りない部分が明確化されたと思います。
    その中で、どういう手順で欲しい情報を手に入れるのか、誰を頼れば成果を最大化できるのか、何ができるようになると成長できるのか、だんだんと見えてきたと思います。次期開発では、今回の経験を生かして明確な計画立案をし、実行していきたいと思います。


    【こんな新入社員・若手社員と働きたい】
    会社に入った時は誰でもビギナーです。わからないことは聞く、困ったら相談する、失敗したら謝って教えを請う、というコミュニケーションをとることが一番大事だと思います。
    また、自分で考えて動いている人は、言われたまま仕事をこなす人よりも、次に繋がる良い失敗や、良い経験をしていきます。教える側も、素直で成長意欲がある人財にはさらにプラスの知識を与えやすくなります。
    コミュニケーションからたくさんの意見や情報を得て、頭を働かせて業務に当たれる人と働きたいです!


    今回開発した容器整列機
    輝く先輩社員紹介! | 2024.08.26 14:51
  • 「社員の声をシステムに!靜甲グループの業務を進化させる!!」

    靜甲 人事担当者
    輝く先輩社員! File2  

    IT推進室 黒田真悟



    【担当業務】
    社内SEとして、靜甲グループで働く仲間の業務改善・業務効率化・生産性向上を実現する仕事をしています。
    社内業務の困りごとをITで解決するために、外部の委託開発会社と連携して新規システムを開発・導入するのが主たる業務です。ユーザー部門の方たちとコミュニケーションしながら要件定義をしたり、他の社内SEとも協議してシステムを設計、稼働前のテストなどにも携わります。常に「より便利に」を意識し、業務効率化や情報共有の促進に貢献しています。
    当社では生産・原価管理システム、販売管理システム、会計システムなど、業務に欠かすことのできない社内システムが稼働しています。これらの安定稼働を維持するための監視、トラブル発生時の対応、セキュリティ対策、システム改修の企画・実施、ユーザーからの問い合わせ対応なども重要な仕事です。また、システムとは別に、パソコンの導入・管理、ネットワークの構築・管理も行います。


    【達成感の高かった仕事とその背景】
    消費税法改正で2023年にスタートした「インボイス制度」対応のシステム改善プロジェクトです。
    同制度によって会社が納めるべき消費税額の算出方法が従来とは変更になったり、当社から取引先へ発行する請求書のレイアウトを変更する必要が出てくるなど、当社の業務にも大きな影響があります。
    各部署で使用しているシステムに対して同制度に対応する要件定義を行い、システム改善を行うことが不可避の状況でした。

    当社は、産業機械、冷間鍛造、電機機器、車両関係と多業種展開をしているため、使用しているシステムが業種ごと異なります。そのため、求められる内容がそれぞれで異なることが課題でした。
    プロジェクトの中で「現状を知る」ことに特に時間をかけ、それぞれのシステムの業務フローを分析し、共通する内容、異なる内容を洗い出しました。そして、それぞれで最適な改修方法を見つけ対応していきました。

    開発にあたっては、委託開発会社にお願いする部分もありましたが、内製化(社内開発)で対応した部分もあり、委託開発会社とのコミュニケーションやスケジュール調整、内製化部分の開発に注力し、システムの完成度を高めました。
    インボイス制度のスタート後、大きな混乱なくシステム稼働することが出来、とても達成感がありました。

    このプロジェクトを通して、社内SEとして、単にシステム開発を行うだけでなく、まずは現状の業務プロセス全体を理解し、1つ1つの課題を単発で見るのではなく、統合的に見ることで最適な仕様を決められ、より良いシステムが構築できるのだと実感しました。
    今後も、法改正はもちろん、社員の業務負担を軽減し、会社全体の業務効率化に貢献できるようなシステム開発を目指していきたいと考えています。


    【前述の仕事の苦労や障壁とそれをどう乗り越えたか】
    「現状を知って、最適なシステムを提案する」ことは、常に挑戦であり、多くの苦労や障壁に直面してきました。特に、多業種を展開している当社では、それぞれの業務プロセスや専門用語が異なるため、正確な現状把握に多くの時間を要します。
    例えば、ヒアリングでは、部署によって使用するシステムや業務フローが大きく異なるため、理解に時間がかかり、時には聞き取り漏れや誤解が生じることもありました。また、開発後の利用者への説明では、提案した仕様が正しく伝わっておらず、認識齟齬が生まれ、プロジェクトが滞ってしまうことも経験しました。

    これらの課題を克服するため、私は以下の2点を意識して取り組んでいます。
    1.コミュニケーションの徹底
    「おそらく」「多分」といった曖昧な表現は、誤解を生む原因となります。そのため、ヒアリングや議論では、常に積極的に質問し、相手の意図を明確に理解することを心がけています。また、図や資料を用いることで、より正確な情報伝達を図るように努めています。
    2.利用者視点に立った資料作成
    システムの使い心地は、利用者にとって最も重要な要素です。そこで、利用者がシステムをどのように操作し、どのような情報を得られるのかを分かりやすく示す資料を作成し、ヒアリングや議論の際に共有しています。これにより、利用者との認識を一致させ、誤解を防ぐ効果を実感しています。

    これらの取り組みを通じて、徐々にですが、利用者のニーズを理解し、より良いシステム提案ができるようになってきました。しかし、現状把握は常に変化する状況に合わせて行う必要があり、継続的な努力が必要です。 今後も、利用者とのコミュニケーションを密にし、常に彼らの声を聞きながら、より良いシステム提案を目指していきたいと考えています。


    【仕事のやりがい】
    当社の業務を理解し、最適なシステムを提案することで、業務効率化や社員のシステム満足度向上に貢献できる実感を得ることができ、大きなやりがいを感じています。
    社員から「業務時間の削減できた!」「情報が見える化されて全体を俯瞰できるようになった!」という声をもらえることも、貢献を実感できる瞬間です。
    仕事で成果をあげることで「顧客」である社員との信頼関係を太くし、さらに踏み込んだ改善や大きな仕事と成果をあげていく好循環ができてきました。


    【これからチャレンジしたいこと】
    システム開発の内製化を推進していきたいと考えています。
    これまで外部委託に頼っていたシステム開発の内製化を推進することで、開発プロセスへの理解を深め、より利用者のニーズに合致したシステムを開発できると考えています。また、内製化によって開発コストの削減や納期短縮も期待できます。
    具体的には、外部委託会社にも協力いただきながら、開発スキルのアップ、開発チームの育成、開発環境の整備、開発プロセス標準化などに取り組み、開発能力の向上を目指します。さらに、社内エンジニアのスキルアップを支援し、最新技術への対応力を強化することで、より高度なシステム開発にも挑戦していきたいと考えています。
    内製化は容易ではありませんが、満足度向上と事業成長に繋がる取り組みとして、積極的に推進していきたいと考えています。


    【こんな新入社員・若手社員と働きたい】
    ITスキルは不問で、「主体的に行動できる人」と「チームワークが取れる人」の両方を兼ね備えた人と一緒に働きたいです。主体的に課題を見つけ、解決策を提案し、自ら行動に移せる人は、チームに活力を与え、新たなアイデアを生み出す力となります。同時に、チームメンバーと協力し、互いに尊重し合い、共通の目標に向かって協力できる人は、困難な状況でも力を合わせ、乗り越えることができるでしょう。このような人財と出会えることを楽しみにしています。

    輝く先輩社員紹介! | 2024.08.19 13:01
  • 「価値」を創出することを任せてくれる会社で働く

    靜甲 人事担当者
    輝く先輩社員! File1  

    市場開発事業部営業開発部 旭智広


    【担当業務】
    靜甲が手がける商事事業のひとつとして、自動車業界など製造業のお客様へ生産設備や開発試験機を提案する営業活動をしています。お客様の要望を丁寧にヒアリングし、それに応えてくれる機械装置メーカーさんを探して製作していただき、納入・稼働まで伴走するという「コーディネート」をするのが仕事です。
    生産設備は、人手不足による自動化・省人化や省エネ志向を背景に需要が拡大しています。工業製品を製造するための自動組立装置やロボットシステム、自動搬送システム、製品にキズや欠損がないかをチェックする画像外観検査機などを提案します。
    開発試験機は、お客様の製品の性能や強度が一定水準を担保していることを検査・証明するために用いられます。例えば自動車関連部品の連続稼働耐久試験や開発中のモーターのトルクや回転数を計測する装置などを製作します。これらはすべて完全オリジナル(オーダメイド)です。


    【達成感の高かった仕事とその背景】
    新規ビジネスを立ち上げ、確立できたことです。
    私はキャリア採用で靜甲に入社しました。前職は自動車業界の企業で営業の仕事をしていました。
    靜甲に入社後、三菱電機のFA機器(モーターやシーケンサーといった機械装置を動かすための機器)の営業活動を数年間経験する中で、自動車業界におけるFA化(自動化・省人化)の重要性や需要の高さを実感することが多くありました。
    それまで靜甲は、自動車業界向けの生産設備や開発試験機を取り扱っていませんでしたが、前職の経験を活かして同分野のビジネスに参入できないかと考え、活動を始めました。経営層に同ビジネスの潜在需要や先輩方が築いてこられたFA機器ビジネスとのシナジーの実現と、そこに価値を創出できることをプレゼンし、新規ビジネスとして了承してもらいました。

    初めての受注は自動車関係のモーター試験機。競合5社とのコンペを勝ち抜いての受注でした。
    5社のうち4社は大手試験機メーカー、新規は靜甲だけです。
    自動車業界のお客様の意思決定のポイントであるQCDDM(品質/コスト/納期/開発/管理)を捉えて提案すること、お客様の社内稟議に活用できる資料のご提供、受注後の仕様のやり取りや残課題管理は靜甲が責任を持ってコントロールすることなど、靜甲独自の“うれしさ”をご評価いただいての受注でした。
    こちらのお客様とは、この仕事で獲得した信頼をベースに、その後も複数の注文をいただける関係を構築できました。


    【前述の仕事の苦労や障壁とそれをどう乗り越えたか】
    新規事業なので、お客様の開拓や信頼関係構築はもちろん、協力いただくQCDのバランスの取れた機械装置メーカーさんの開拓にも苦労しました。そんな中でも、自分で協業先候補を探し、足を運んで議論することを繰り返すことで、魅力的な機械装置メーカーさんとめぐり逢い、会社から協業の承諾を得られたことと、良いパートナーシップを構築できたことは自信になりました。活動状況は適宜上司と共有していましたが、私の見立てや判断を尊重してくれたことでスピード感をもった主体的な活動ができました。
    それぞれの案件を進めていく中で、様々な課題が出てきますが、機械装置メーカーさんに助けてもらいながら乗り越えていきます。製造元の機械装置メーカーさんと、販売元の当社が、お互いに堅固な信頼関係で結ばれているからこそ、難易度が高い案件も受注でき、納入まで辿り着けます。


    【仕事のやりがい】
    受注できたらうれしいのはもちろんですが、私は「情報収集フェーズ(マーケティング)」の活動に楽しさを感じています。
    お客様から「こんなことを考えているんだけど、実現できる?」「こういう投資を考えているよ」といった情報をいただいて、提案をしながら引き合いを案件化させ、協力メーカーさんに声をかけ、提案書・見積書を提出するために奔走して、というプロセスを楽しんでいます。それが受注につながったら最高ですね。
    また、商社として営業活動をしますので、自分の頑張りが成果に結びつきやすい点も魅力です。どういうことかというと、例えば自動車部品メーカーの営業では、完成車メーカーの「来月はA部品を3000個納品してください」という発注に応えるべく関係各所と調整する、という仕事が少なくありません。営業が頑張ったから6000個になる、という世界ではないのです。
    一方、当部署は商社営業ですから、自分の提案したものにお客様が価値を感じてくだされば、相応の発注をいただけます。頑張りが成果に直結することに加え、自分が統率できる範囲が広く、裁量を持って主体的に行動させてもらっていることにもやりがいを感じます。 


    【これからチャレンジしたいこと】
    生産設備、開発試験機の売上を安定的に育てていくことです。
    これら商材は、毎月経常的に売上が立つものではありません。積極的な営業活動と営業人財の増員やレベルアップで、受注伸長を目指します。
    また、靜甲で包装機械以外の生産設備や開発試験機を取り扱っている、という市場認知はまだまだ低いの現状です。ますは静岡県内では認知してもらえるように、このビジネスを育てていきたいです。


    【こんな新入社員・若手社員と働きたい】
    お客様に対しては、アグレッシブに活動する姿勢と、自ら考え行動する自律性を持っている方が向いていると思います。
    一方で、協力メーカーさんや社内に対しては、リーダーシップや統率力を発揮しながら、傾聴や建設的な行動でシナジーを生み出せる方が向いています。
    両輪のバランスで仕事を力強く進めていけます。
    もちろん、初めからそれらを備えている方は少ないと思いますので、上司同僚がしっかりと教育、フォローをしていきます。


    輝く先輩社員紹介! | 2024.08.07 12:51

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